坂出市にある古代の讃岐国の役所跡、讃岐国府跡で、柱と柱の間隔がおよそ3メートルある大型の建物跡が見つかりました。
香川県埋蔵文化財センターは、讃岐国府の中心の建物のひとつだった可能性があるとしています。
坂出市府中町の讃岐国府跡は、奈良時代に讃岐国を治めるために設けられた役所の跡で、香川県埋蔵文化財センターが発掘調査を続けています。
今年度、平成26年度も、讃岐国府の寺院跡の東側の区域で調査が行われ、新たに奈良時代から平安時代にかけての建物の跡の一部が見つかりました。
この建物は、穴に据えた柱と柱の間隔がおよそ3メートルあり、梁や桁などに真っすぐで長い木材が必要なことから格式のある大型の建物だったとみられています。
柱と柱の間隔がこれだけ長い古代の建物は、讃岐国分寺などを除いて県内では例がなく、県埋蔵文化財センターでは、讃岐国府の中心施設の建物のひとつだった可能性があるとしています。
中心施設としては、国府の長官、国司が儀式や政務を行った「国庁」や国司の官舎、「国司館」が考えられています。
県埋蔵文化財センターの信里芳紀文化財専門員は、「ほかの建物跡を含め今後、建物の配置などを調べてどのような施設だったのか明らかにしたい」と話しています。
02月13日 19時29分
ソース元に動画あり
http://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/8035326141.html?t=1423933236046