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◇プロボクシングWBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦 同級3位・井岡一翔 2―0判定 王者フアンカルロス・レベコ(2015年4月22日 大阪府立体育会館)
【写真】悲願の3階級制覇に成功し涙をぬぐう井岡
新王者誕生のアナウンスが流れると、井岡の目に涙があふれた。2度目の3階級制覇挑戦で悲願を達成。元2階級制覇王者でおじの弘樹氏も4度、挑戦して届かなかった“井岡家の夢”をかなえた。
「3階級獲ったぞ!」と絶叫し感情を爆発。続けて「おじさんと僕、合わせて6回目の挑戦なんで、本当に自分も崖っ縁というか正念場だったんですけど、本当に皆さんの応援があって…。本当にプレッシャーがあったんですけど、打ち勝ちことができました」と声を震わせた。
2回に王者を左フックでぐらつかせたが、中盤以降は手数が減り王者に追い上げられた。115―113、116―113、114―114の小差の勝負をものにしたのは執念だった。昨年5月、初めて3階級制覇に挑んだIBF世界フライ級タイトルマッチは1―2の判定負け。僅差の勝負だったが、プロ初黒星を喫した。
「僕はボクシングをしてから井岡家に生まれてきてサラブレッドと言われてきた。でも、去年の5月に負けてから積み重ねてきたものが音を立てるように崩れ、本当の地方馬になった」と苦難の日々を振り返り「でも、そこから3階級制覇できたのは頑張ってる皆さんに夢を与えたいと思ったから。これからも真っ直ぐに生きていくんで応援よろしくお願いします」。苦しんだからこその喜びが、そこにあった。
激戦の熱気が充満するリング上。そのことを誰をよりも理解する弘樹氏ときつく抱き合った。
「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(22日、大阪府立体育会館)
ボクシングのダブル世界戦が22日、大阪府立体育会館第1競技場で開催され、メーンのWBA世界フライ級タイトルマッチでは、元世界2階級王者で同級3位の井岡一翔(26)=井岡=が2-0の判定で、王者のフアンカルロス・レベコ(31)=アルゼンチン=を破り、3階級制覇を達成した。 9度目の防衛に失敗したレベコは仏頂面で引き揚げると、控室に籠城し、試合後1時間ほど対応しなかった。報道陣を寄せ付けず、一度はドーピング検査も拒否した。
【写真】判定で新王座に輝き井岡一法会長と抱き合う井岡一翔
怒りを鎮めて、ようやく姿を見せると、まずは判定への不満を述べた。「私はチャンピオンなのでチャンピオンらしく戦った。攻める姿勢を見せた。正直、判定には不満がある。2、3ポイントは私が勝っていたはず」と試合を振り返った。
試合前から陣営はいらついていた。会場入りしてから控室までの経路が分からず、試合で使うバケツも用意されていなかった。自身の入場曲であるという「Los Caminos De La Vida(人生の道)」を当日になって使用したいと申し入れて結局は使えたものの、一度は断られたことも不満の様子だった。
それでも8度防衛した王者のプライドなのか、対戦相手の井岡に対しては「非常にいいボクサー。フットワークにスピードがあり、自分の距離で戦うことができる」と、たたえることを忘れなかった。今後の希望として「再戦したい。できるだけ早く」と答え、会見を終えた。
パナソニックなど国内メーカーが、従来型携帯電話(俗に言う「ガラケー」)の生産を2017年以降に中止すると日経新聞が報じ、ネットではさまざまな反響が広がっています。
【グラフ:ガラケーとスマホ、契約数の移り変わり】
報道によると、メーカーは独自OSを搭載した携帯端末の生産を終了して、OSをAndroidに統一するとのこと。「ガラホ」と言われる、外見や操作性がガラケー風の端末の生産は続けるとされています。
これを受けてTwitterで「生産終了」がトレンド入りするなど話題に。ガラケーを使っている人からは「困る」という声が。ガラケーはなくしても料金プランは残してほしいとの要望や、高齢者にスマホは使いづらいのではとの心配も聞かれます。「ひとつの時代が終わった」「さみしい」と感慨にふける人も。
2014年秋には、携帯電話契約数において初めてスマホがガラケー抜いています。スマホの普及は進んでいますが、ネットの反応からはガラケーを利用している人、思い入れのある人がまだまだ多いことがうかがえます。
※初掲載時「ガラスマ」としていましたが「ガラホ」と改めました
宇宙開発上の大きな問題になっているスペースデブリ(宇宙ごみ)に軌道上からレーザーを照射し、除去する新しい手法を理化学研究所や欧州の研究機関などの共同チームが考案した。専用衛星を打ち上げて掃除を行えば、小さなデブリの大部分を5年で除去できるという。
スペースデブリは制御不能になった人工衛星やロケットなどの本体やその部品などで、約3000トンが衛星軌道上を周回しているとされる。人工衛星などに衝突すれば大きな被害が出るおそれがあり、映画「ゼロ・グラビティ」はスペースシャトルにデブリが衝突し、遭難する様子を描いた。
デブリのうち0.3~10センチという小サイズのものは70万個以上が存在するという、だが小さいため検出が難しく、除去するための方法も提案されていなかった。
理研の戎崎俊一主任研究員、和田智之グループディレクターらと仏エコール・ポリテクニークなどの共同研究グループは、小サイズのデブリをレーザーで狙い撃ちすることで除去する新しい手法を考案した。強力なレーザーをデブリに照射すると、デブリ表面からプラズマが噴き出す「プラズマアブレーション」という現象が起きる。このアブレーションによる反作用(反力)でデブリが減速し、最終的に地球大気に突入させることができるという。
平均500キロワットのレーザーパルスを100キロ以上離れたところから10秒程度照射すれば、10センチサイズのデブリを大気に突入させることが可能としている。デブリの検出には口径2.5メートルの超広角望遠鏡を使い、高精度なレーザー光学系も最新の光学設計技術で十分実現できるという。
研究グループは、米国やロシアなどの国際協力により20年以内にデブリ除去を実行したい考え。「宇宙開発競争の結果、宇宙はごみだらけになってしまった。次世代の人類にきれいで安全な宇宙を渡すために努力することが、今の世代の責務」として、今後も研究を続ける。
◇歌舞伎町に9年通う 理想の「力強く美しい打球」目指し
東京・歌舞伎町の「新宿バッティングセンター」に9年間通い続ける初谷純代(はつがい・すみよ)さん(42)=東京都豊島区=が23日夜、王貞治さんの世界記録868本をはるかにしのぐ2000本目の「本塁打」を放った。前人未到の記録を達成した女性スラッガーは「初めて人に誇れる結果を残せた」と笑顔で話す。
【バットはこう…】スイングを確認する初谷さん~9年で2000本本塁打~
新宿バッティングセンターには11のレーンが並ぶ。初谷さんは午後になると毎日のように通い、右打席に立つ。身長153センチと小柄な体で球速90キロのボールを次々に打ち返す姿を、ネット裏で大勢の人が見つめる。
同居している交際相手の飲食店経営、荒牧努さん(46)に連れられ、2006年8月に初めて同センターを訪れた。野球経験は無く、バットの握り方さえ分からなかった。だが、3回目に訪れた時、15メートル先の高さ約8メートル付近に取り付けられた8枚の「ホームランボード」の1枚に打球が直撃して初本塁打を記録。「もっとホームランを打ちたい」と夢中になった。多い時は週5回、1日約1500球を打って、月に数十万円を使ったという。
栃木県出身。学生時代にうつ病を患い、卒業後は職を転々とした時期もあった。「打席に立つと負けず嫌いな一面が発見できて、強い気持ちが持てるようになった」と話す。
10年10月に1カ月で本塁打39本を放ち、その年の月間最多記録で決める新宿バッティングセンターの「年間王者」になり、5連覇中だ。累計1000本は11年8月に達成。12年3月に歴代最高の月間52本を記録した時は、うれしさのあまり、その場で泣き崩れた。
ジムに毎日通いヨガなどで体調を整える。昨年は神宮球場でプロ野球・東京ヤクルトスワローズの試合を10回観戦、雄平選手のスイングを参考に、理想とする「力強く美しい打球」を目指してきた。バッティングセンターではライバル不在なので、3000本塁打実現のためにも挑戦者を待っている。【高橋祐貴】