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【AFP=時事】(一部更新)人間がニコチン依存症になるように、ある種の殺虫剤にはハチに対する中毒作用があるとする研究が、英科学誌ネイチャー(Nature)最新号に発表された。ハチは殺虫剤を含む餌を敬遠するどころか、むしろ好む傾向が実験で確認されたという。
クモの猛毒、ハチの救世主となるか 研究
英ニューカッスル大学(Newcastle University)のジェラルディン・ライト(Geraldine Wright)氏らのチームが行った研究で、ハナバチに対して中毒性の誘引作用を持つと指摘されたのは、ニコチンの化学構造を基に合成されたネオニコチノイド系殺虫剤。農薬として広く使われ、作物が成長する際に吸収されて害虫の神経系を攻撃するよう作られている。
だが、ネオニコチノイドには作物の受粉を媒介するハチの記憶と位置把握機能に混乱を引き起こし、蜜を探し回る能力に悪影響を及ぼす可能性がこれまでの研究で示されていた。
ライト氏は「今回の研究で、ハチが殺虫剤で汚染された餌を好んで食べるという証拠が得られた」と指摘。この結果は「ネオニコチノイドにはニコチンと同様に薬物のような中毒性があり、それを含有する餌をより魅力的に感じさせる働きがあるのかもしれない」ことを示唆していると述べている。
欧州や北米など世界各地では、ハナバチが一斉に姿を消す「蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder、CCD)」と呼ばれる現象が起きている。CCDの発生原因としては、ダニ、ウイルス、カビ、殺虫剤、これらの要因の相乗作用などが挙げられている。
ハチは、昆虫による植物の受粉媒介の8割を担っており、その経済効果は世界で年間1530億ドル(約18兆3000億円)を超えると推計される。
■「薬物のように作用」
研究チームは、自然界に咲く花の蜜に含まれているレベルの複数の濃度のネオニコチノイド系殺虫剤3種(イミダクロプリド、チアメトキサム、クロチアニジン)を添加したショ糖液と、全く含まないショ糖液を用意。マルハナバチ数百匹とミツバチ数千匹に自由に摂取させる実験を行った。
ライト氏がAFPの電子メール取材に寄せた回答によると、「餌を探す年齢のハチはいずれの種も、濃度を問わず3種類のネオニコチノイド系殺虫剤全てを敬遠しなかった。それどころか、イミダクロプリドとチアメトキサムを含む液が出る管を選んで摂取していた」という。いずれのハチも、クロチアニジンを好む傾向は示さなかった。
ライト氏は実験について「これらの化合物には、ハチの脳に対して薬物と同じように作用する効果があることを示していると思う」と説明している。
殺虫剤が使用されている地域では、ハチに殺虫剤に汚染されていない餌を与えるという対策が一部で提案されている。だが、そうした対策を講じたとしても、ハチはあえて汚染された植物の蜜を好んで摂取する可能性があることを、今回の結果は意味している。【翻訳編集】 AFPBB News
動画投稿サイト「FC2」のわいせつ動画配信容疑事件で、逮捕された実質運営会社「ホームページシステム」(大阪市北区)元社長の高橋人文(ともん)容疑者(38)らが、人気の高い動画投稿者に投稿を促すメールを送っていたことが京都府警への取材でわかった。府警は、23日の同社への家宅捜索などでパソコン149台を押収。違法な動画で多額の視聴料を稼いでいたとみて裏付け捜査を進める。
府警によると、高橋元社長と同じく逮捕された社長の足立真容疑者(39)は、高い閲覧率を見込める動画投稿者にメールを送信。投稿数を増やす見返りに、投稿者が動画の閲覧で得られる収益の取り分を通常の投稿者より1割多くする条件を示していたという。
高橋元社長らは、昨年6月に大阪市の自称ネット配信業の男=公然わいせつ罪で有罪=が投稿した性行為の様子を不特定多数が閲覧できる状態にしたとして同容疑で逮捕された。この男も人気の投稿者だったとされ、府警に逮捕された際、「運営者側からポイントの還元率(取り分)を上げるから、もっと動画を投稿してほしいとメールで伝えられた」と供述したという。
府警によると、FC2の会員数は昨年9月現在、2600万人。動画を中継で見られる「FC2ライブ」の利用者は226万人で、そのほとんどが日本人という。ライブの視聴料やサイトの広告収入などにより、売り上げは昨年9月までの1年間だけで約98億円にのぼったとされる。(国吉美香、大久保貴裕)
東京都豊島区は23日、区立公園「池袋本町電車の見える公園」で、1時間あたり最大480マイクロシーベルトの放射線量を測定した、と発表した。福島第一原発事故で、国が避難の目安とするのは年間20ミリシーベルト。40時間余り居続けると達する計算になる。
最大値が測定されたのは、二つの滑り台が組み合わさった遊具がある地表部分。ただ、そこから数メートル離れた滑り台の先端は0・07マイクロシーベルトに下がるという。地中に何らかの発生源がある可能性が高く、同区は遊具周辺をフェンスで囲み、公園への立ち入りを当面禁止した。
同日の調査に立ち会った原子力規制庁は、「線量が高い範囲は狭く、長い時間立ち止まるような場所ではないため、普通に遊んでいる場合であれば人体に影響はない」としている。
京都府亀岡市で集団登校中の児童らに軽乗用車が突っ込み、3人が死亡、7人が重軽傷を負った事故は23日、発生から3年となった。事故現場や登校先の安詳小では、遺族や児童が犠牲者の冥福を祈った。
午前8時ごろ、同市篠町篠の現場で遺族が法要を営んだ。亡くなった横山奈緒さん=当時(8)=の父博史さん(40)は、奈緒さんと同学年になった長男蒼太君(8)らと花束を供え、「娘の成長は3年前で止まったままと痛感した。『弟たちを見守ってあげて』とお願いした」と話した。
妹の小谷真緒さん=当時(7)=を亡くし、自身も負傷した愛奈さん(11)は「3年間が長かったか短かったか分からない」とつぶやき、「手を合わせている時、真緒ちゃんの顔が浮かんだ。さみしそうで、悲しくなった」と打ち明けた。
現場そばの安詳小では、全校集会があり、冒頭で児童たちが30秒間黙とうした。亀谷陽三校長は「子どもたちの心の中が心配になる時は今もある。これからも命の大切さを伝えていきたい」と話した。
事故は2012年4月23日午前8時ごろ発生し、横山さんと小谷さんのほか、松村幸姫さん=当時(26)=も亡くなった。無免許運転で事故を起こした元少年(21)ら6人が逮捕され、起訴された3人の有罪が確定。3人が保護処分となった。遺族らの活動が無免許運転などの罰則強化につながった。
東京都杉並区の青梅街道で22日、俳優の萩原流行(ながれ)(本名・萩原光男)さん(62)が死亡した事故で、警視庁交通捜査課は23日、萩原さんのオートバイが転倒後、高井戸署の護送車に接触していたと発表した。同課は護送車を運転していた男性警部補(55)らから自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で事情を聴いている。
【第一報】萩原流行さん バイク事故で死亡
同課によると現場は片側3車線の直線。一番左側の車線を進行していた護送車が、駐車車両を避けようと中央に車線変更した後、中央車線後方を走っていた萩原さんのオートバイが何らかの原因で転倒して護送車に接触。萩原さんは右側の車線に投げ出され、後続の乗用車にひかれたとみられる。萩原さんが護送車を避けようとして転倒した可能性については「捜査中」としている。
護送車には運転手の警部補と署員2人、容疑者1人の計4人が乗っていた。警部補は「車線変更後、ドンと何かが転倒するような音が聞こえた。バイクに当たった感覚はなかった」と話しているという。【林奈緒美】