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動画投稿サイト「FC2」のわいせつ動画配信容疑事件で、逮捕された実質運営会社「ホームページシステム」(大阪市北区)元社長の高橋人文(ともん)容疑者(38)らが、人気の高い動画投稿者に投稿を促すメールを送っていたことが京都府警への取材でわかった。府警は、23日の同社への家宅捜索などでパソコン149台を押収。違法な動画で多額の視聴料を稼いでいたとみて裏付け捜査を進める。
府警によると、高橋元社長と同じく逮捕された社長の足立真容疑者(39)は、高い閲覧率を見込める動画投稿者にメールを送信。投稿数を増やす見返りに、投稿者が動画の閲覧で得られる収益の取り分を通常の投稿者より1割多くする条件を示していたという。
高橋元社長らは、昨年6月に大阪市の自称ネット配信業の男=公然わいせつ罪で有罪=が投稿した性行為の様子を不特定多数が閲覧できる状態にしたとして同容疑で逮捕された。この男も人気の投稿者だったとされ、府警に逮捕された際、「運営者側からポイントの還元率(取り分)を上げるから、もっと動画を投稿してほしいとメールで伝えられた」と供述したという。
府警によると、FC2の会員数は昨年9月現在、2600万人。動画を中継で見られる「FC2ライブ」の利用者は226万人で、そのほとんどが日本人という。ライブの視聴料やサイトの広告収入などにより、売り上げは昨年9月までの1年間だけで約98億円にのぼったとされる。(国吉美香、大久保貴裕)