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東京ケーブルネットワーク(TCN)とメディアキャストは4月13日、CATVのインフラを利用して防災行政無線をテレビで“聞く”実証実験を開始した。防災無線は、屋外の拡声器などを通じて住民に防災情報や行政情報を伝える地域の情報インフラ。都市部では周囲の雑音などによって「聞こえにくい」という声も多いが、テレビを使って防災無線の内容を確認できるようになる。
今回の実証実験は、TCNのサービスエリアである東京都の荒川区、千代田区、文京区の協力を得て実施される。対象は、当該エリアでCATVを受信している約18万4000世帯。CATVの自主放送センター機器で防災無線の音声をコミュニティチャンネルの放送波にのせて送信するため、ユーザー宅に新たな設備を追加する必要はない。
防災無線が流れたとき、地上デジタル11chのコミュニティチャンネルを選択。リモコンの黄色ボタンを押せば、防災行政無線の音声がテレビから流れるという。また、行政からの緊急メールを画面にオーバーレイ表示するといった実験も行う予定だ。
実験期間は、4月13日から6月30日まで(予定)。TCNでは、「ユーザー宅のテレビと直接つながっているCATVの特徴をいかし、1台ごとのテレビに向けた各種情報の提供や操作性の向上、次世代サービスへの活用なども検討していく」としている。