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株式会社カスペルスキーは3月17日、サイバー攻撃による重要インフラへの影響をゲーム形式で体験しながら、システムの運用上のリスクや投資に見合った有効な対策を学習できる対サイバー攻撃演習「Kaspersky Industrial Protection Simulation」(KIPS)の本格提供を3月20日より開始すると発表した。同社では2014年5月より一部で試験提供を行っていた。KIPSは、ボードゲームとオンラインアプリケーションを組み合わせた対サイバー攻撃演習で、製造業や重要インフラ事業者などを対象に、正規トレーニングパートナーである株式会社MHPSコントロールシステムズから販売される。所要時間は約2時間で、最小催行人数10名、価格は30万円(税別)からとなる。
KIPSの参加者は数名ずつのグループに分かれ、条件や指示が書かれた30枚のカードと決められた予算、作業時間を有効に使いながら、サイバー攻撃を受けている水処理施設を守るための効果的な対抗策を実施する。5週間という仮想期間内で最も高い生産高を維持したチームが勝つというゲーム性を持たせつつ、ゲーム終了後には、どのような対応が適切だったのか、また攻撃者のシナリオと各チームの打ち手を比べながら、参加者全員がゲーム上で発生した事象に対する考察と理解を深めることができる。同社では今後、発電施設などへのサイバー攻撃のシナリオを用意し、より専門性の高い重要インフラ事業者に演習の提供を拡大する予定という。
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