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津波や高潮などで押し寄せる波の浮力を利用して、自動的に板が起き上がる防潮設備の開発を進める日立造船と名古屋大などは7日、名古屋市千種区の同大学で、「フラップゲート式防潮堤」と呼ばれる仕組みの実証実験をした。
新たに板同士を連結させることで、数百メートルから数キロにわたる海岸線などに対応できることを確認した。
実験では、実際の4分の1にあたる25センチ四方のステンレス製の板8枚をつなげた模型を設置。プールで人工的に波を発生させると、連結した板が次々と起き上がって浸水を抑えた。
同社は板の起き上がり具合や強度などを確認。人力や電力を使わないため、複数の自治体から引き合いがあるという。さらに防潮堤に敷設すれば、かさ上げ効果も見込めるという。これまで幅15メートル程度の波にしか対応できず、設置場所はビルの入り口や防潮堤の開口部に限られていた。
同大学の水谷法美教授(海岸工学)は「いざという時に起き上がるので、景観を損ねることなく津波対策ができる」と話した。