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2014年9月、米アップルが主力製品の「iPhone(アイフォーン)6」シリーズとともに発表したウエアラブル端末の「アップルウオッチ」。今年4月の発売は同社にしては異例の早期発表だった。だが、全く新たな市場への製品投入にまつわる数々の困難をも予感させた。
「アップルウオッチ」の発売を前に、ウエアラブル端末市場には不透明感が漂う=共同
案の定というべきか。もうすぐ発売という時期を迎えた今、難題がいくつも生じている。
ウオッチをめぐる「期待と失望」を語る前に、まずそれがどのような製品として発表されたのかを振り返っておこう。
大きく2種の外形に分けられるウオッチは、最低でも4万円を超えるものとなり、iPhone同様、所得の高い層を狙う。機能面では圧力を感知するディスプレーを装備し、指先で軽くたたくなどの新インターフェースが誕生する。リューズ型のインターフェースも加わる。皮膚に接するケース裏面に発光ダイオード(LED)ライトや光センサーを装備し、これによって心拍、血圧を測定するという。さらに内蔵の運動センサーで身体の運動状況も監視する。
こうした機能や新機軸で期待されるのはスマートフォン(スマホ)と連携して通話やメール、メッセンジャーなどのコミュニケーション端末としての機能とともに、ユーザーの身体情報を多角的に取得できる「健康管理」端末としての可能性がクローズアップされる。またユーザーの地理や状況に応じた情報サービス(気象、株価、店舗セール)、そしてアップル独自の決済機能「アップルペイ」の端末としての役割もありそうだ。
このようにウオッチはアップルが満を持して投入する機能満載の「究極のウエアラブル端末」といえる。だが、ウオッチを取り囲むウエアラブル端末のトレンドは、発売を前に早くも幻滅期にさしかかっている。