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群馬県高崎市内で女性が硫酸をかけられてけがをした事件で、高崎市山名町、無職北村宣晃(のりあき)容疑者(30)=傷害と器物損壊容疑で逮捕=の関与が疑われる計5件の事件のうち、少なくとも4件の被害女性が黒いストッキングを履いていたことが捜査関係者への取材でわかった。県警は、黒いストッキング姿の女性ばかりを狙ったとみて動機を調べる。
北村容疑者は、高崎市矢中町の「アピタ高崎店」で2日午後7時ごろ、買い物中の藤岡市の会社員女性(23)の背後から硫酸をかけ、衣類に穴を開けたうえ足にけがをさせた容疑で7日に逮捕された。
県警によると同種事件はほかに、2日に3件、6日に1件起きている。県警が、逮捕事件と合わせた5件の被害者5人について調べたところ、少なくとも足にけがをした4人(2日に3人、6日に1人)は黒いストッキングを履き、スカート姿だったという。4人ともストッキングが一部溶けて穴が開き、足に軽いやけどの症状が出ていた。
一方、県警は7日に北村容疑者の自宅を家宅捜索し、黒いバッグとジャケットなどを発見、押収した。これらは、JR高崎駅ビルで2日夕にあった事件の現場近くの防犯カメラに写った北村容疑者が、当時身につけていたものとみられる。これまでに硫酸は見つかっていないが、県警は廃棄した可能性もあるとみて、自宅の排水管などを詳しく調べている。
■容疑者は黙秘
県警は8日、高崎市内で液体をかけられる被害に遭った女性5人のうち、足にけがをした4人にかけられた液体がいずれも硫酸という鑑定結果を明らかにした。2日にけがをした3人についてはすでに特定していたが、6日にけがをした1人についても硫酸と判明したという。衣類への被害を2日に受けたと高崎署に申告した高崎市の女子大学生(20)については衣類を鑑定中だという。
県警は8日、傷害と器物損壊容疑で7日に逮捕した北村宣晃容疑者(30)を前橋地検高崎支部に送検した。県警は5件すべてに関与したとみて調べているが、県警によると、北村容疑者は氏名や住所の確認などには応じたものの、容疑については「黙秘します」と言って、何も話さない状態だという。