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青函トンネルで発生した特急スーパー白鳥34号(6両編成)の発煙事故で、焦げた配線には通常の2倍以上の電気が流れた可能性があることが4日、JR北海道への取材で分かった。配線はモーターと回転数を制御する「主変換装置」をつないでおり、JR北は、この装置に異常があった可能性もあるとみて原因の本格的な調査を開始。事故を起こした特急列車と同型の34両についても緊急点検している。
【青函トンネル発煙事故の乗客が撮影した動画】
スーパー白鳥34号は4日午前4時15分ごろ、新中小国(なかおぐに)信号場(青森県外ケ浜町)に自力走行し、国土交通省東北運輸局による目視点検を受けた後、再び青函トンネルを通ってJR北海道函館運輸所(函館市)に入った。海峡線は3日から4日にかけて当該列車を含め計11本が運休したが、午前7時から上下線で運転を再開した。
JR北によると、白煙は先頭から2両目の台車部分の配線(直径約30ミリ)3本に過電流が起き、配線を覆うゴム製の膜(厚さ約5ミリ)が焦げたことが原因とみられる。配線は通常の2倍まで耐えられる仕様となっていた。
トンネルには、通過列車の火災を検知するため、函館側の旧吉岡海底駅と青森側の旧竜飛(たっぴ)海底駅付近に車軸の温度を検知し、220度以上となった場合列車を停車させる装置が設置されている。今回、スーパー白鳥34号が旧竜飛海底駅を通過した時点で車軸の温度は160度だったため、停止装置は作動しなかった。
救助された乗客124人のうち、体調不良を訴えていた女性2人は命に別条はないという。西野史尚(ふみひさ)副社長は4日午前0時からJR北本社で記者会見し、「大変申し訳なく、強く責任を感じている。原因を究明して再発防止に努める」と謝罪した。【三股智子、小川祐希、酒井祥宏】