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IDC Japan は、2014年通年の国内サーバー市場動向を発表した。2014年の出荷額は4,697億円で前年から1.7%増加。出荷台数は57万台で前年から0.4%増加している。ベンダー別出荷額は NEC が1位、富士通が2位だった。
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2014年の国内サーバー市場は、x86サーバー、スーパーコンピューターが前年から出荷額を増やした。x86サーバーは平均単価の上昇により出荷額が増加しており、その背景には円安による部材コストの上昇が販売価格に転嫁されたことなどがあるようだ。スーパーコンピューターは「地球シミュレータ」や大学の大型更新案件があり、出荷額が前年に比べ大幅に増加した。
一方、RISC&IA64サーバー(UNIX サーバー)、ビジネスサーバー、メインフレームはいずれもマイナス成長だった。また出荷台数では、クラウドサービスプロバイダーなどのユーザー企業が ODM(Original Design Manufacturer)から直接サーバーを調達する ODM Direct が大幅なプラス成長となった。
IDC Japan サーバー マーケットアナリストの加藤慎也氏は、「2014年の国内サーバー市場における出荷額は、前年比で大幅増だったスーパーコンピューターの出荷額を除くと、マイナス成長になる。出荷台数も、ODM Direct を除いた台数では前年比でマイナス成長になる。すなわち従来、サーバーベンダーがリーチしている企業向け市場は引き続き縮小している。サーバーベンダーは、ODM や ODM Direct を採用するグローバルなクラウドサービスプロバイダーと、協業を進めていくか、対抗し得る勢力になって競合していくか、判断を迫られることになるだろう」と述べている。
ベンダー別出荷額では NEC が首位を獲得。スーパーコンピューターの新機種である「SX-ACE」の大型案件が寄与した。x86サーバーは2桁のプラス成長だった。2位の富士通は x86サーバーとメインフレームが共に2桁のプラス成長を達成。3位の HP は x86サーバーが2桁のプラス成長で、前年の4位から順位を上げた。4位の IBM はレノボへの x86サーバー事業の売却による出荷額の減少とメインフレームにおける2桁のマイナス成長により、前年の3位から順位を落とした。5位の日立製作所は x86サーバーや RISC サーバーでプラス成長を確保したが、メインフレームが2桁のマイナス成長だった。