社会そのほか速
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パナソニックなど国内メーカーが、従来型携帯電話(俗に言う「ガラケー」)の生産を2017年以降に中止すると日経新聞が報じ、ネットではさまざまな反響が広がっています。
【グラフ:ガラケーとスマホ、契約数の移り変わり】
報道によると、メーカーは独自OSを搭載した携帯端末の生産を終了して、OSをAndroidに統一するとのこと。「ガラホ」と言われる、外見や操作性がガラケー風の端末の生産は続けるとされています。
これを受けてTwitterで「生産終了」がトレンド入りするなど話題に。ガラケーを使っている人からは「困る」という声が。ガラケーはなくしても料金プランは残してほしいとの要望や、高齢者にスマホは使いづらいのではとの心配も聞かれます。「ひとつの時代が終わった」「さみしい」と感慨にふける人も。
2014年秋には、携帯電話契約数において初めてスマホがガラケー抜いています。スマホの普及は進んでいますが、ネットの反応からはガラケーを利用している人、思い入れのある人がまだまだ多いことがうかがえます。
※初掲載時「ガラスマ」としていましたが「ガラホ」と改めました
宇宙開発上の大きな問題になっているスペースデブリ(宇宙ごみ)に軌道上からレーザーを照射し、除去する新しい手法を理化学研究所や欧州の研究機関などの共同チームが考案した。専用衛星を打ち上げて掃除を行えば、小さなデブリの大部分を5年で除去できるという。
スペースデブリは制御不能になった人工衛星やロケットなどの本体やその部品などで、約3000トンが衛星軌道上を周回しているとされる。人工衛星などに衝突すれば大きな被害が出るおそれがあり、映画「ゼロ・グラビティ」はスペースシャトルにデブリが衝突し、遭難する様子を描いた。
デブリのうち0.3~10センチという小サイズのものは70万個以上が存在するという、だが小さいため検出が難しく、除去するための方法も提案されていなかった。
理研の戎崎俊一主任研究員、和田智之グループディレクターらと仏エコール・ポリテクニークなどの共同研究グループは、小サイズのデブリをレーザーで狙い撃ちすることで除去する新しい手法を考案した。強力なレーザーをデブリに照射すると、デブリ表面からプラズマが噴き出す「プラズマアブレーション」という現象が起きる。このアブレーションによる反作用(反力)でデブリが減速し、最終的に地球大気に突入させることができるという。
平均500キロワットのレーザーパルスを100キロ以上離れたところから10秒程度照射すれば、10センチサイズのデブリを大気に突入させることが可能としている。デブリの検出には口径2.5メートルの超広角望遠鏡を使い、高精度なレーザー光学系も最新の光学設計技術で十分実現できるという。
研究グループは、米国やロシアなどの国際協力により20年以内にデブリ除去を実行したい考え。「宇宙開発競争の結果、宇宙はごみだらけになってしまった。次世代の人類にきれいで安全な宇宙を渡すために努力することが、今の世代の責務」として、今後も研究を続ける。
◇歌舞伎町に9年通う 理想の「力強く美しい打球」目指し
東京・歌舞伎町の「新宿バッティングセンター」に9年間通い続ける初谷純代(はつがい・すみよ)さん(42)=東京都豊島区=が23日夜、王貞治さんの世界記録868本をはるかにしのぐ2000本目の「本塁打」を放った。前人未到の記録を達成した女性スラッガーは「初めて人に誇れる結果を残せた」と笑顔で話す。
【バットはこう…】スイングを確認する初谷さん~9年で2000本本塁打~
新宿バッティングセンターには11のレーンが並ぶ。初谷さんは午後になると毎日のように通い、右打席に立つ。身長153センチと小柄な体で球速90キロのボールを次々に打ち返す姿を、ネット裏で大勢の人が見つめる。
同居している交際相手の飲食店経営、荒牧努さん(46)に連れられ、2006年8月に初めて同センターを訪れた。野球経験は無く、バットの握り方さえ分からなかった。だが、3回目に訪れた時、15メートル先の高さ約8メートル付近に取り付けられた8枚の「ホームランボード」の1枚に打球が直撃して初本塁打を記録。「もっとホームランを打ちたい」と夢中になった。多い時は週5回、1日約1500球を打って、月に数十万円を使ったという。
栃木県出身。学生時代にうつ病を患い、卒業後は職を転々とした時期もあった。「打席に立つと負けず嫌いな一面が発見できて、強い気持ちが持てるようになった」と話す。
10年10月に1カ月で本塁打39本を放ち、その年の月間最多記録で決める新宿バッティングセンターの「年間王者」になり、5連覇中だ。累計1000本は11年8月に達成。12年3月に歴代最高の月間52本を記録した時は、うれしさのあまり、その場で泣き崩れた。
ジムに毎日通いヨガなどで体調を整える。昨年は神宮球場でプロ野球・東京ヤクルトスワローズの試合を10回観戦、雄平選手のスイングを参考に、理想とする「力強く美しい打球」を目指してきた。バッティングセンターではライバル不在なので、3000本塁打実現のためにも挑戦者を待っている。【高橋祐貴】
間近となった5月からのSIMロック解除義務化を控え、楽天モバイルが新たに「Xperia J1 Compact」とタブレット3機種の取り扱いを開始した。
【楽天モバイルの春夏モデルはスマホ3機種とタブレット3機種】
・楽天モバイルが「Xperia」を販売、LTE対応Windowsタブレットなども
楽天モバイルは4月20日に「ZenFone 2」をラインアップに加えており、今回発表したXperia J1 Compact、そしてAndroidタブレットの「MeMO Pad 7 ME572CL」「LaVie Tab S TS708/T1W」、Windowsタブレットの「YOGA Tablet 2-1051L」を春夏モデルとして売り出す。4月23日に開催された説明会では、強化された製品ラインアップに加え、もう1つのスマートフォン新機種が登場することも予告された。
楽天副社長の平井康文氏は「スマートフォンの“3機種目”は(この場には)無いんです。残念ながら現時点で発表できないが、楽天、そして楽天モバイルならではの、革新的なスマートフォンを近々に発表したい」と明言した。
デザインやスペック、価格帯などの詳細は不明だが、「幅広いユーザーセグメントの方に受け入れられる、独自のエクスクルーシブなものにしたい。今は最終の準備をしているので、もうしばらくお待ちいただきたい」(平井氏)とのことで、他キャリアでは購入できないオリジナル端末になる可能性が高い。
同じ月額料金で使える通信容量を増やすなど、コスト競争の激しさが増しているMVNO業界。セット販売する端末も、従来のエントリークラスやミドルクラスといったいわゆる格安スマホから、より高性能なモデルへ移行しつつある。また日本通信(b-mobile)が独自端末をうたう「VAIO Phone」を発売するなど、価格面以外での差別化を図る動きも出てきた。
平井氏は「スマホ事業は楽天経済圏とのタッチポイントを強化するもの」と述べ、競争には魅力あるデバイスの存在が不可欠という考えを示した。
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カキは水分が多いため、あぶるなどの加工時には下処理で水分を減らす必要がある。従来の製法では水分とともにうま味成分が抜けてしまうことが課題だった。
同社は課題克服に向け、紫外線A波によるうま味成分増加のメカニズムを研究している青木教授に協力を要請。昨年からカキに紫外線を照射する装置の共同開発に取り組み、一定時間光を当てることでうま味を逃さず水分だけを落とせる加工装置を完成させた。
照射後は水分が抜けることで4割重量が減るが、うま味成分のアミノ酸量が約46%、グリコーゲンが約27%増えることが分析で明らかになった。野菜ソムリエ10人に試食してもらった比較テストでも、照射したカキの評価が高かった。
同社は、あぶりカキといった加工品の下処理に、新開発した製法を応用する方針。特に重さ30グラムを超える大粒のカキの加工に生かし、首都圏などに出荷したい考えだ。
佐々木和二専務は「カキ養殖業者も高齢化が進んでおり増産は難しい。高品質なものを作り、付加価値を高めて市場に出したい」と狙いを説明する。
五光食品は東日本大震災の津波で工場が水没するなど大きな被害を受けた。機器の開発は科学技術振興機構(JST)の復興促進プログラムの研究助成を受けて行われた。青木教授は「これまでにない製法でおいしい海産加工品をつくることができる。この装置で被災地の復興に寄与していきたい」と話した。