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ゴールデンウィークの思い出の写真をブログやSNSへ投稿したことで思わぬトラブルに巻き込まれる場合もあるとして、情報処理推進機構(IPA)が注意を呼び掛けている。投稿した写真に含まれた位置情報で居場所が特定されたり、一緒に写っている人に無断で投稿してトラブルに巻き込まれる場合もあると指摘している。
IPAが実施した意識調査によると、「友人と一緒に写った写真を勝手に自分のブログに貼り付けて公開した」ことが問題と回答した人は29.7%。残りの7割以上は、他人が写った写真をネット上に公開することに問題意識を持っていないと指摘する。
デジタルカメラなどで撮影した写真には、撮影日時やGPS情報などを含む「EXIF情報」が付加されている。写真を投稿する際に自動的にEXIF情報を削除するブログやSNSもあるが、そういった機能がないサービスの場合、GPS情報が付加されたままの写真を投稿すると、閲覧者は撮影場所がどこであるのか特定できてしまう。例えば、自宅で撮影した料理写真から自宅の住所が判明する――といったリスクがあると説明する。
ブログやSNSに投稿した写真の公開範囲を指定しても、閲覧者が写真をダウンロードしてメールで送信したり自身のブログで再公開したりする可能性もあると指摘。公開範囲に関わらず「全世界の不特定多数の人に閲覧される状況にある」という認識を持つ必要があるとしている。
友人の写真などを本人の許可なくブログやSNSで公開した場合、一緒に写っている人のプライバシーや肖像権の侵害などに発展する恐れもあると警告。公共の場所で撮影した写真でも、その場所に居合わせた人や、絵画・ポスターなどの著作物が写り込んだ場合、内容や状況によってはプライバシーや肖像権・著作権侵害トラブルに発展する可能性もあるとしている。
こうしたトラブルを避けるため、(1)投稿時にはEXIFのGPS情報の有無を確認し、GPS情報が付加されている場合はアプリやツールなどで削除する、(2)一緒に写っている人に事前に投稿の許可を得る、(3)公開する必要のない写り込みは特定できないように加工をする――ことをすすめている。