社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
以前、「母親から子宮移植を受けた娘が男児を出産した」ニュースをお伝えしたことがある。自分が生まれてきた子宮から、自分の子供を産むチャンスを母親から与えられるという感動的なストーリーだったが、今度はゲイの息子のために代理出産した母親のニュースが話題を呼んでいる。
動画を見る
といっても、もちろん母親の卵子ではなく、ドナー卵子で人工受精した受精卵を、母親の子宮に移しての代理出産である。だが、出産するのが男性の実の母親なので、生まれてきた赤ちゃんは法的に男性の弟ということになっていたのだ。
・ゲイ男性の実母が息子のために代理出産!!
イギリス在住で27歳のカイル・カッソンさんは、ドナーに提供してもらった卵子で人工受精し、彼の実母であるアン・マリーさんの子宮に移して代理出産を行った。男性の実母が息子のために代理出産するケースは、イギリスで初となる。
アン・マリーさんの代理出産で8カ月前に誕生したマイルス君の出産証明書には、カイルさんは父親として記されていなかった。法的にはカイルさんの弟で、アン・マリーさんの息子という位置づけになっていたのだ。だが2015年3月7日、ついに高等法院から、カイルさんはマイルス君を養子にして正式に父親になることが認められたのである。
そして出生証明書は、父親はカイルさんで母親は “不明” へと記述が変更された。
・息子を弟だと思ったことはない!
それまでも、マイルス君を弟だと思ったことはないというカイルさんは、「なかには、我々がしたことを理解できない人がいることは分かっています。子供を養える人には、誰でも親になる権利があると思っていますし、ほとんどの人はサポートしてくれています」と語っている。
友人の一人に、“倫理やモラルに反している” と批判されてしまったそうだが、ネットユーザー間でも類似した意見や声が上がっているようだ。
・代理出産した母親の気持ちは!?
それでは、ゲイの息子の子供を出産したアン・マリーさんの心境はどうなのだろうか?
「子供を養う能力がある息子が、父親になるチャンスを否定されるべきではありません。孫の子育てに関わらない祖父母は多いですが、私はセカンドチャンスを与えられた気分です」
と、いかにも母親らしい発言をした彼女は、仕事へ復帰する息子の代わりに昼間はマイルス君の面倒を見るそうだ。
カイルさんのために人工受精を行った医師は、代理出産の過程で問題が生じることを防ぐためにも、代理母は親戚の方が良いと語ってたという。同性結婚ができる国が増えてきてたため、カイルさんのような代理出産のケースは、これから増えていくのではないだろうか。
参照元:YouTube、Mail Online、Metro、The Telegraph(英語)
執筆:Nekolas