社会そのほか速
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前編に続き、「第7回DEGジャパン・アワード/ブルーレイ大賞」の審査委員長を務めたAV評論家・麻倉怜士氏に各賞の評価ポイントや審査の裏話を聞いていこう。
ベスト高画質賞・ライブエンターテイメント部門
麻倉氏: ライブ作品については、これまでジャンル分けが少し曖昧(あいまい)だったため、今年から「ライブエンターテイメント部門」が設けられました。ビデオ作品の画質を評価しました。入賞した4作品の中では、圧倒的に「ももクロ春の一大事2014 国立競技場大会」が強かったですね。対抗は「ブラームス:交響曲全集」で、こちらもクラシック作品としては良い映像でしたが、残念なながら交響曲の第1番と第3番はNHKホールで、そのほかはドイツのドレスデンで撮影されたため、全体としての統一感に欠けていました。映像もNHKは階調感が豊かでしたが、ドイツで撮影した部分はコントラストを強調し、どっしりした“ブラームスの低音”を表現している印象です。もちろん、決してどちらが悪いというわけではありません。やはり、1つの作品として考えたときに統一性が問題だったのです。
ももクロのライブ作品は、これまでも何度か入賞していましたが、部門賞を獲得したことはありませんでした(ユーザー大賞はあり)。今回の作品は、ももクロのライブパフォーマンスを余すことなくカメラで切り取ったタイトル。衣装のきらめき、全景の迫力など、どこをとってもライブ感あふれる素晴らしい映像です。また、ライブ映像には相応の演出も必要で、現場で見るのとはまた違った感動があるものです。この作品はその点も優れていて、行かなかった人もあたかもその場にいるような印象を受けるでしょう。パッケージも素晴らしく、メンバーのメッセージカードが入っていたりと工夫されたものでした。
ベスト高画質賞・アニメ部門(洋)
麻倉氏: アニメ部門(洋)は、ディズニーの「アナと雪の女王」、NBCユニバーサルの「怪盗グルーのミニオン危機一発」、20世紀フォックスの「メアリーと秘密の王国」が入賞しました。その中で、やはりアナ雪が圧倒的でした。
この部門では映像のクオリティーそのものが問われるわけですが、アナ雪は映像美が素晴らしく、氷のシーンは芸術的ともいえる作画と質感を見せてくれます。チャプター5の「Let it Go」では、ドレス姿が床に映り込んむさまには圧倒されます。映像としての水準がとても高い。…