生活を便利にするテクノロジーは、時として悪事に利用されることがある。監視や配達、上空からの録画といった目的で使用される小型無人飛行機ドローンが、なんと麻薬メタンフェタミンの密輸に使用されたというのである!
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ドローンは密輸に成功することなく国境付近であえなく墜落したものの、新たな麻薬密輸法として問題となっている。これからもドローンが、犯罪に使われ続ける可能性があると懸念の声が挙がっているのだ。
・メタンフェタミンを載せたドローンが墜落!
“クリスタル・メス” とも呼ばれる麻薬メタンフェタミンは、中枢神経興奮作用をもつ依存性の高い薬物で、深刻な副作用を起こすことで知られている。そんな危険な麻薬を載せたドローンが、アメリカとメキシコの国境付近の町ティワナで墜落しているところを発見された。
・麻薬の重みに耐えられなかった模様
メタンフェタミンを密輸しようとしていたのは明らかで、使用されたドローンはプロペラが6つ付いた「 Spreading Wings 900 」だったとのこと。18分間飛べる1400ドル(約16万5000円)のドローンに、3キロ近くものメタンフェタミンが搭載されていたのだ。メキシコ当局の話は、麻薬の重みに耐え切れずに墜落したものと見ている。
・カルテルが密輸用のドローンを製造
米麻薬取締局によると、2012年以来、アメリカとメキシコの国境付近では、およそ150台のドローンが麻薬の密輸に使われたと推定されている。
メキシコの麻薬カルテルは、100キロもの麻薬を密輸できるサイズが大きいドローンを、自ら製造しているというのだ。たった1回のドローンによる密輸で、カルテルが手にする売り上げ価格は200万ドル(約2億3600万円)にもなると言われている。
・密輸用のドローン製造工場まで存在
無人のドローンは、費用もかからずレーダーに探知されないため、飛行機や潜水艦で密輸するよりも危険性が低い。そのためメキシコでは、密輸用のドローン製造工場まで存在する。航空機の組立工場の工員が、お金のために密輸用のドローンを製造しているのだ。
今までは地下トンネルを使った密輸が盛んだったが、今度は空から攻めることにしたわけだ。当局は、これからもドローンによる密輸が増え続けるとの見方で、頭を抱えているそうだ。
参照元:YouTube、Mashable、BUSINESS INSIDER、MOTHERBOARD(英語)
執筆:Nekolas