社会そのほか速
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バラエティー番組での軽妙な司会ぶりで人気を集めた、俳優でタレントの愛川欽也(あいかわ・きんや、本名井川敏明〈いがわ・としあき〉)さんが、15日午前5時11分、肺がんのため80歳で死去した。妻はタレントのうつみ宮土理さん。もう聞けなくなってしまった「おまっとさんでした」の名調子――。関係者からは惜しむ声が相次いだ。
「11PM」「なるほど!ザ・ワールド」など、数々の番組を巧みな話術で盛り上げた。同時期に「11PM」で司会をしていた大橋巨泉さん(81)は談話で「滑舌良く、テンポ良く、明るい。司会者として最適任であった」と振り返った。
体調を崩し、約20年司会を務めた「出没!アド街ック天国」を、3月7日の放送で降板。テレビ東京の林祐輔プロデューサーは「愛川さんの偉大さ、強さ、そして優しさを、いま改めて感じずにはいられません」とのコメントを出した。
所属事務所によると、昨冬に肺がんであることが判明したが、仕事復帰の望みを捨てず、息を引き取る直前まで「仕事に行こう」と話していたという。
劇団を主宰するなど、演劇人としても活発に活動。俳優座養成所で後輩だった仲代達矢さん(82)は「愛川さんは若手の飲み会をまとめるのがうまく、華々しい存在でした。僕より先に逝ってしまうなんて、本当に残念です」と述懐する。
CS放送「朝日ニュースター」の討論番組「愛川欽也パックイン・ジャーナル」では、ニュースをやさしくかみ砕いて伝えた。番組の放送作家、横尾和博さん(64)は「本当はわかっていることでも、視聴者のためにあえて知らないふりをしてコメンテーターに質問する。素人目線に徹していた」と語る。
ことあるごとに戦時中の疎開体験を語り、日本国憲法の小冊子を持ち歩いては反戦平和を訴えた。巨泉さんは「菅原文太さんに続いて、平和と憲法を守る決意を持った著名人が他界した事は、日本にとって大マイナス」と嘆いた。