社会そのほか速
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中学生までの「成長期限定ユニット」として活動しているアイドルグループのさくら学院が、今年も卒業シーズンを迎えた。現在、BABYMETALのメンバーとして活躍する水野由結と菊地最愛、田口華、野津友那乃の中学3年生メンバーが、これまでの学院生活と今後の活動について語った。
【写真】3月で卒業するさくら学院のメンバー
◆ぶつかることもあるけど仲が良くて、このメンバーで良かった
――3月29日のNHKホール公演で実感はどんなときにありましたか?
【水野由結】 「本当に卒業するんだ」と感じ始めたのは最近です(笑)。最後のレコーディング、最後のジャケット撮影……って最後のナントカがどんどん終わって。ライブでも父兄(お客)さんから「もう最後だから楽しんでいこう」というのが伝わってきます。
【田口華】 バレンタインライブで(卒業ソングの)「My Graduation Toss」や「Jump Up」を披露したら、泣いている父兄(お客)さんがいました。
【野津友那乃】 ライブもあと3回、2回……となってきて。
【菊地最愛】 受け入れたくない気持ちもあります。
――メンバーとの友情を感じた思い出もありますか?
【田口】 お誕生日のメールとか?
【水野】 みんなジーンとくることを書いてくるよね。
【田口】 同期の(磯野)莉音が普段はサッパリした子なのに、最後に「大好きだよ」と書いてくれたり。
【水野】 「さよなら、涙。」の歌詞にもありますけど、「遅い時間にごめん」って泣きながら電話で相談してくれる子もいて。頼ってもらえるのが嬉しかったし、自分は卒業生に励ましの言葉をもらって背中を押されて。後輩にも先輩にもすごく恵まれました。
【菊地】 生徒会長になって、いろいろな壁に当たったとき、支えてくれたのはこの中3メンバーでした。悩んでいても、私から言うまで普通に接してくれるやさしさが嬉しかった。ゆなのは私が会長になったとき、手紙をくれました。
【野津】 「もあが生徒会長のさくら学院にいられて良かった」と書きました。
【菊地】 さくら学院ではよく手紙を書くんです。ゆいとは最近も真剣に話し合って、私の気持ちをすごく考えてくれていると思ったし、はなは本当に頼れる存在。ぶつかることもあるけど仲が良くて。本当にこの中3組で良かったといつも思います。
◆さくら学院での生活は実際の学校より内容が濃かった
――卒業後はそれぞれどんな道を目指していくんですか?
【野津】 私は小さい頃からコメディが大好きなんです。『スイート・ライフ』という海外ドラマや、尊敬する深津絵里さんの出ていた映画『ザ・マジックアワー』とか。落ち込んでいたときにそういう作品を観て、笑って全部吹き飛ばしていたので、自分も人を笑わせる演技ができる女優さんになりたいです。あと、トーク委員長になってしゃべることが大好きになったので、バラエティに出たりグルメレポートもしたいです。
【菊地】 ずっとさくら学院の事が中心で過ごしてきたので、卒業してBABYMETALのMOAMETALとして活動する以外は何をすればいいのか、まだ正直わかりません。ただ、さくら学院に入る前から「スーパーもあちゃんになりたい」と思っていて。小さい頃、『きらりん☆レボリューション』というアイドルのアニメが大好きで、(主人公の)月島きらりちゃんになるのが夢だったんです。きらりちゃんみたいな女の子が、私にとってスーパーもあちゃんです。
【水野】 私はやりたいことがありすぎて。さくら学院で歌とダンスで表現する楽しさも学んだし、「仰げば尊し」のPV撮影で久しぶりに演技したのも楽しかったし。中3の写真集で、いつもは制服だけど、私服や衣裳でモデルさん気分になったのも嬉しくて。芸能界にあるお仕事に全部挑戦したいので、目の前のことから1つひとつ探していけたらいいですね。
【田口】 歌と踊りは続けていきたいです。どっちかというと、テレビよりステージに出たくて。でも、有名になれるなら何でもやりたいです(笑)。
――最愛さんと由結さんは課外活動のBABYMETALは引き続きありますね。
【水野】 そうですね。
【菊地】 今、LoGiRLっていうネットのレギュラー番組を生放送でやっていて、海外で観てくださる方も多いみたいなんです。卒業してからも、私たちをきっかけにさくら学院を海外にも広める力になれたら嬉しいです。
――最後に、皆さんにとってさくら学院とはどんな場所でしたか?
【野津】 中学生になって入って、実際の学校より内容が濃くて、さくら学院での思い出の方が印象が強いです。自分が夢中になれた場所です。
【菊地】 さくら学院は大事な家族だと思っています。卒業しても絶対忘れないし、温かくて「ただいま」って帰ってこられる。いつまでも残ってほしいし、残るように私たちも頑張っていきたいです。
【水野】 大切な宝物ですね。卒業生たちに続いて、次は自分もスーパーレディを目指して、「さくら学院はこんな素敵な学校だよ」と発信していきたいです。
【田口】 何もカッコつけず、そのままの自分でいられる場所です。さくら学院に入って良かったです。
【菊地】 「いつかみんなで住みたいね」って、ずっと話しています。卒業生だけが入れる寮を作りたい!
【水野】 そのためにもスーパーレディになります。
(文:斉藤貴志)