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テキスタイルの廃棄量削減に取り組むウォーンアゲイン(Worn Again)社が、「ケリング(Kering)」「H&M」とパートナーシップを締結した。
イギリスを拠点とする同社は、廃棄されたテキスタイルを消費者向け製品にリサイクルする企業として05年に創業。これまでに、「ヴァージンアトランティック」や「ユーロスター」「マークス&スペンサー」などのブランドとともに、テキスタイルの廃棄量削減に取り組んできた。
同社ではこの度、廃棄された衣料からポリエステルやコットンだけを分別し、それを化学的に抽出するという新たなテクノロジーを開発。これにより、回収した混合繊維の分別や、染料や科学物質の除去といった問題を解決している。今後はケリング、ケリング傘下の「プーマ(PUMA)」、H&Mが抽出された繊維を元に、新たな生地や衣料を生み出していく予定だ。
ケリングのチーフサステナビリティオフィサーであるマリ=クレール・ダヴォは、「今回のコラボレーションは、テキスタイルの廃棄量を減らすと同時に、ケリングのスポーツ&ライフスタイルブランドで使用するサステイナブルな原材料を、新しいかたちで調達するための抜本的な解決案を提示するもので、革新の好例であると言えるでしょう」と語っている。