社会そのほか速
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美しい花を咲かせる桜のように、ひとときの夢を見せてくれる映画。
花に見頃があるように、映画にも季節を受けた見頃があるのかもしれません。
色彩豊かな春の季節が終わってしまう前に、ぜひとも見ておきたい春で旬な名画、紹介します!
『どんてん生活』(1999年)
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まずは、2月に最新作『味園ユニバース』が公開された、山下敦弘監督の初長編映画『どんてん生活』です。
本作は、山下監督が大学の卒業制作として発表。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2000」のオフシアター部門にて、グランプリを受賞した出世作です。
現在まで続く、山下監督のオフビートな作風がむき出しのこの作品。その中でも必見なのが、大阪の小さな公園で若者たちがまどろむお花見のシーン。絶景の桜のもと、若い男女が和気あいあいと繰り広げる光景は、思わず自分も花見をしたくなるような魅力が宿っています。
学生映画とあなどることなかれ、日本映画史に残るお花見の中のお花見です!
『秒速5センチメートル』(2007)
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続いての作品は、アニメーション監督・新海誠さんの『秒速5センチメートル』。
国内だけでなく、アジアやヨーロッパなど、世界各国の映画祭での受賞も果たした本作。特筆すべきは、新海監督ならではの風景描写の美しさです。
小学校の卒業と同時に、離ればなれになった少年と少女が紡ぐ儚い想いを、山崎まさよしさんの歌う主題歌「One more time, One more chance」と、新海監督による美しい春の桜の風景描写が包み込みます。
その圧巻の映像美は、見ているこちらの心まで澄んでゆくような心地になります! また、懐かしの青春時代や、男女の淡い恋模様が心に突き刺さります……。
『永遠の僕たち』(2011)
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こちらもまた、淡い恋心を描いた作品『永遠の僕たち』です。
不治の病に冒された少女と、死に取り憑かれた青年の恋の物語。名匠・ガス・ヴァン・サント監督の演出もさることながら、主演のヘンリー・ホッパーさんとミア・ワシコウスカさんの2人の心まで見えるような透明感が必見です。
また、幽霊として主人公に寄り添うヒロシ・タカハシ役には、日本の俳優・加瀬亮さんが出演されています。
春といえば冬が終わり、暖かな日差しにつつまれ、新たな旅たちの季節でもあります。そんな甘酸っぱい別れの涙が、スクリーンいっぱいに輝き出します。…