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楽天のデータマンに就任した有名“野球狂ブロガー”がデーブ新体制で目指す「科学野球」とは

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楽天のデータマンに就任した有名“野球狂ブロガー”がデーブ新体制で目指す「科学野球」とは

楽天のデータマンに就任した有名“野球狂ブロガー”がデーブ新体制で目指す「科学野球」とは

 子供の頃からエースで4番、日本中から集まった超人たちが力を競うプロ野球の世界。

その裏では、なかなか一般のファンには伺い知れない「データマンたちの試行錯誤」が日々行なわれている。

そこへ今季から東北楽天ゴールデンイーグルスの「チーム戦略室アドバイザー 編成・育成データ担当」に就任したのが、ネットユーザーには“野球狂の有名ブロガー”としても知られる山本一郎氏だ。

山本氏は1973年生まれ。投資家、実業家、ブロガーとして有名だが、実は生粋(きっすい)の野球マニアにしてパ・リーグ愛好家である。数量モデル、データ分析の専門家としてこれまでも米マイナーリーグや日本の球団と契約し解析業務を行なってきた。

そんな山本氏が、楽天の目指す「科学野球」について手記を寄せてくれた!

***

ついに待ちに待ったプロ野球シーズンが開幕しました! …それに先駆けて、ひと足先に始まったイースタン・リーグでは、我らが東北楽天ゴールデンイーグルスが開幕6連敗。

「ファームでの育成は勝敗にこだわらない」とはいえ、心の重くなるような序盤戦であります。

ネットでもっと煽(あお)られるかと思ったのですが、そうでもないのがいいのか悪いのか。ツイッターや2ちゃんねるでも温かい声に包まれているようです。

ありがとう、ネット民。フォーエバー野球好き。ともあれ、前を向き一致団結して頑張ってまいりたいです。

本稿は一軍の開幕を明日に控えた3月26日に執筆しているのですが、昨年最下位に沈んだイーグルスのあるべき未来をどう構築するか、解説させていただきたいと思っております。

あくまで楽天の球団フロント、チーム戦略室の一員として、チーム全体をどう洞察し、具体的な育成計画に落とし込み、どちらに向けていくのかを解説するものであって、特定の監督やコーチ、選手についてどうにかしたいという話ではありませんのでご安心ください。

要するに、楽天野球の現実とは「今なおチームとして成長途上」のひと言に尽きます。

苦節の時代を支えた初代監督の田尾安志(たお・やすし)さんから始まって、球界の現場マネジメントの至宝ともいえる野村克也さんの手による黎明(れいめい)期、そして招聘(しょうへい)されたブラウン監督を挟んで、星野仙一さんが導いた4年間。これが楽天の歴史のすべてです。

現在想定されている先発ローテーションを見ればご理解いただけるように、則本(のりもと)、辛島(からしま)、横山、塩見、戸村、入野(いりの)と総じて若い戦力であり、生え抜き投手陣で主たるメンバーの平均年齢が20代と、他球団に比べて5歳から6歳以上若くなっています。

まあ、なかには40歳のレイさんとか交ざっていますが、彼の第2戦先発がいきなりメディアにリークされてしまい、シーズンが始まる前から心配が尽きません。

野手陣も岡島、島内、福田、西田、阿部、榎本、小関と若い選手が中心となっており、全体的に発展途上の選手によって占められているのが現実です。

故障から復帰した西田さんが二軍でまずまず軽快な動きを見せていて、開幕は間に合わないまでも順調でよかったと思います。

逆に言えば、そういう若い選手に主力を任せる思い切りと同時に、選手層の薄さが故障ひとつで全部露呈してしまう“諸刃(もろは)の剣”状態ともいえます。

2013年に楽天が日本一になることができた大きな理由は、打線の中軸だったマギーさん、アンドリュー・ジョーンズさんという両外国人が核としてしっかりとしており、ゲームを決める得点の実に4割近くに絡んで投打のバランスをとることに成功したことにあります。

野球ファンからすると、田中将大(まさひろ)さんの24勝0敗という化け物クラスの活躍に目を奪われがちですが、その田中さんの連勝も、楽天の短い球団史で初めてともいえる「ちゃんとした打線」による支援があったからこそなのです。

星野野球とは、これらの化け物クラスの超人と当たり外国人によって支えられ、うまい具合に勝ち星を確保できたというのが実情であります。

選手の高い能力に依存してチームを編成し、彼らに十分な力を発揮してもらって勝っていく野球。星野さんの手がけた野球の方針はいわば「王道」であり、優れた選手に優れた結果を残してもらえるよう配慮するマネジメントが真骨頂といえましょう。

翻(ひるがえ)って、得点力の源泉であったマギーさんがメジャーに復帰され、田中さんもヤンキースに移籍すると、超人を失った楽天は俄然(がぜん)輝きを失ってしまいます。

投打の大物が抜けた穴はシーズン最後まで埋まらず、最終的に13年の日本一から14年は投打両面で壊滅し最下位に転落するというビミョーな状態に陥(おちい)ってしまったわけです。

この反省を生かすために、将来の柱となる選手の発掘と育成を「科学的に」行ないましょうというのが楽天の今シーズンからの長期的な取り組みであるということです。

他球団関係者と話をすると、やはり「楽天は層が薄いよね」と言われます。そんなことわかってるよ、馬鹿。

選手の将来的な活躍を予測したり、その数値に基づいて得失点差を算定する作業はチーム力の基本を分析する上で大事なことなのですが、今の楽天が一番劣っている部分は長打による得点力と投手層による防御力、そして安定した守備力です。全部じゃねーか。

しかし、楽天で育った野手を横に並べ、つぶさに観察してみると、おおよその特徴がつかめます。

嶋さんを筆頭に岡島、島内、聖澤(ひじりさわ)、阿部…いずれもコンタクトヒッターと呼ばれる、「どんなゾーンにボールを投げられても、とりあえずバットに当てられる」選手たちです。

狙い球を絞って自分の一番強いスイングができるよう待っていくスタイルは、長距離ヒッターに特徴的な作戦ですが、それとは逆にあまり狙い球を絞り切らず、相手投手の特徴を見極めて、どういう投球が来てもさばく対応力を高めることで出塁していこうという野球が、いわば楽天の“お家芸”であります。

過去を振り返っても、やはり鉄平(てっぺい)さんや草野大輔さんといった左の巧打者が得点の要となっていました。

データ的にも、主要各選手の「出塁時P/PA」、すなわち出塁できた時に何球目を安打しているかの指標は平均2.46で、典型的な早打ち傾向。

ヒットを打った時に直球か変化球かを示す「直緩比率」も42:58と、他球団に比べてはるかにいろんなボールを満遍なく打っています(いずれも14年のデータ)。

対応力の高いコンタクトヒッターが打線において大きなウエイトを占め、ある意味で単打が得意な“左打者天国”になっているのが楽天の特徴というわけです。

そういうまずまず出塁できる打者を長打でかえす役割を担っていたのがジョーンズさんとマギーさんだったわけですが、その長打の期待値が下がると得点効率が悪化し、いわゆる“残塁祭り”が開催されることになります。

チームがどれだけ効果的に得点「できなかったか」という指標のひとつに「T-LOB%」というものがあるんですが、優勝した13年はリーグ2位の得点効率の良さだったのに対し、14年はダントツの最下位。

というか、1980年以降のプロ野球史でもワースト10に入ってしまうほどの課題を抱えているのが楽天の現状といえます。

そういう状態でも、涙を拭(ふ)いて前を向かなければなりません。

今年はペーニャさん、サンチェスさん、ウィーラーさんという打者3人を獲得し、いずれもオープン戦を通じて調整がうまくいき長打が期待できる一方、現役時代は生涯1盗塁だったデーブこと大久保博元新監督が“超機動力野球”を標榜(ひょうぼう)。

それもこれも、記録的な得点力不足、得点効率の悪さという問題を改善したいから出てきた補強や方針だといえましょう。

●課題山積みの楽天を立て直すには? 明日配信の後編に続く!

■週刊プレイボーイ16号(4月6日発売)「楽天“データ革命”はデーブ監督を胴上げするか?」より

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