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高田純次、芸能生活“だいたい”35周年も「ホントに進歩がないなって」

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高田純次、芸能生活“だいたい”35周年も「ホントに進歩がないなって」

高田純次、芸能生活“だいたい”35周年も「ホントに進歩がないなって」

 

 今年、芸能生活“だいたい”35周年を迎えた高田純次。御年68にして、いまだ裸になることもいとわないその姿勢は、多くの視聴者、後輩芸人からリスペクトを集めている。ORICON STYLEでは、そんな氏にインタビューを敢行。“テキトー”の裏に隠されたプロフェッショナルな姿勢を垣間見た。

【写真】貝ガラ水着でセクシー全開の高田純次68歳

■こんな人生で良く芸能界で生きてこれたよね(笑)

――まずは芸能生活35周年おめでとうございます!
【高田純次】こんな人生で良く芸能界で生きてこれたよねぇ~。実はどこが起点か自分でもよく分かってないんですよ。

――現在68歳ですから、おそらく30代前半位がデビューですかね?
【高田】え? ……確か僕、子役でデビューしてなかったっけ? 劇団ひまわりかなんかから。

――そういう言われると、天才子役として脚光を浴びていたような気もしてきました(笑)。
【高田】そこから日活スターを経て、今に至ると……今、ネットで検索すればすぐ分かっちゃうから、ウソついても直ぐにバレちゃうよね(笑)。

――確かに(笑)。高田さんの軌跡をたどる上で外せないのは、やはり『元気が出るテレビ』。あの番組では数々の伝説を作りましたよね。
【高田】まぁ、トータル1000本くらいやりましたからね。あ! そういえば、初期の『笑っていいとも』にもレギュラー出演していたんでですよ。まだ、「テレフォンショッキング」もなくてね。

――そうですよね。あと、高田さんは『俺たちひょうきん族』の初代ブラックデビルでもあり。
【高田】あれは、(明石家)さんまさんに代わってから人気が爆発したからね。さんまさんの功績ですよ。僕が続けてたら直ぐに終わってたんじゃないかなぁ。

――いやいや。今の30代~40代の世代は確実に高田さんに憧れましたから。
【高田】そうなの? 僕自身、35年を振り返ると、ホントに進歩がないなって思いますよ。もし「今まで何考えて生きてきたんですか?」なんて質問されたら答えに詰まるよね(笑)。

■とりあえず裸になれば、10人のうち3人は笑ってくれるかなって

――でも、先ほど「進歩がない」と仰ってましたが、55歳から現在までの高田さんを収めた35周年記念DVDを観て“変わらない凄み”を感じました。いまだに裸で雪山に飛びこんだり(笑)。
【高田】そうだね~。仮に僕がムキムキマンだったら多分裸にならなかったかもしれないね。ある程度朽ち果てた肉体だから笑ってくれるのかなって。

――ただ、お年を召されてもお尻が凄くキレイなんですよね。
【高田】そこは僕の自慢でね! だから、僕もこのDVD観て自分のお尻に興奮しちゃって。「いいケツしてんな~ちょっと後ろから……」とか思っちゃったもんね!

――(笑)。今回のDVD、8割がた裸なんですよ。服を着ている方が逆に珍しいという。
【高田】そうだった!? まいったねぇ~(笑)。

――それが本当に感動したんです。「普通、定年だよ!?」って叫びながら、裸で雪の中に突っ込むという(笑)。
【高田】多分、悲しいことでもあったんだろうねぇ~(遠い目)。

――今回、ぜひ直接お伺いしたかったのは、「なぜ、高田純次はすぐに裸になるのか? なれるのか?」ということなんですよ。
【高田】それはね、他に技術がないから(キッパリ)。とりあえず裸になれば、10人のうち3人位は笑ってくれるかなって(笑)。

■“笑い”って常に変化していくものだから、凄く刹那的なんだよね…

――よく、高田さんは“平成のテキトー男”と形容されますけど、今回のDVDを観ても、決してそんなことないんだって改めて思います。むしろ、常に120点を全力で目指していらっしゃるなって。過剰なまでのサービス精神というか。
【高田】劇団『東京乾電池』時代は、暗く、深く、静かにやってたんですよ。だから、外でのロケなんて考えられなかったんです。だから、そういう(ロケ)仕事が来ると楽しくてしょうがないって気持ちはありましたね。発散してたんでしょうね。

――『元気が出るテレビ』も殆どロケでしたもんね。ただ、僕ら視聴者は笑ってればいいので楽なもんですけど、作っている方はシンドイですよね。当時のスタッフに話を聞いたら「常にピリピリしていて和気あいあいな雰囲気なんて一切はなかった」と言ってましたから。
【高田】やっぱり、さっきも言いましたけど、10人いて10人全員が笑うことって無いですから。とにかく現場では色々な意見を出し合って試行錯誤していたよね。

――自分たちが考える“面白いこと”を精一杯表現しながら……。
【高田】そうそう。そこは自分たちを信じるしかなかった。あとは編集マンの好みを理解して、「こうしたらカットせず使ってもらえるな」って学んでいってね。お尻じゃなくて“前”を出したらカットされるとかね(笑)。

――高田さんって、本当にブレないですよね。その姿勢が後輩芸人からリスペクトされる要因なんでしょうね。
【高田】どうなんだろうねぇ。時々、そういった話もたまに聞くんだけど、直接言われたことないから。逆に僕は尊敬する後輩が一杯いるから、いつかギャグをパクってやろうかと思ってますよ(笑)。ただね、笑いって時代時代で常に変化していくものだから、凄く刹那的なんだよね。だからこそ、笑いを取った時は快感なんだ。「俺は間違ってない!」ってことの証明だからね。

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