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障がい者総合研究所は、20~60代の就業経験者を対象に「会社への満足度に関するアンケート調査」を実施した。調査は2014年12月16日~22日にかけて行われ、827名から有効回答を得た。
現職または前職の、年収はいくらですか?
現職または前職の、年収はいくらか尋ねたところ、最も多いのは「200万~299万円」(25%)、続いて「100万円~199万円」(24%)で、3人に1人は年収200万円未満で生活していることがわかった。
障がい別でも大きな開きがあり、身体障がい者では年収200~299万円が最も多いが、精神障がい者では年収100~199万円が最も多い。精神障がい者は2人に1人が給与収入200万円未満で生活している。
雇用形態を見ると、身体障がい者では、正社員36%、契約/嘱託社員42%、アルバイト/パート社員は14%だった。 一方、精神障がい者では、アルバイト/パート社員が最も多く36%を占めている。雇用形態別の年収では、アルバイト/パート社員の89%が199万円未満と低水準であり、精神障がい者におけるアルバイト/パート社員の多さが、年収を押し下げているようだ。
現職または前職の給与への、満足度について教えて尋ねたところ、43%が「満足している」と回答した。その理由を見ると、「仕事に対する正当な評価だと感じるから」と現状を前向きに捉えている理由が多数を占めている。しかし、フリーワードでは「給料をもらえるだけましだから」といったあきらめの気持ちを挙げている人も見られた。
現職または前職の給与への満足度
給与に満足していない人は47%。理由の1位は「希望の生活水準に足りていないから」で、生活に支障が出ている人が多くいることが分かった。次いで「今後の年収アップが期待できないから」で、フリーワードでも「一度も給与が上がらない」「ランクアップしない」など、昇給や昇格が難しい状況がうかがえる。
現職または前職の給与に満足していな理由
満足できる年収額について聞くと、300~399万円という回答が多かった。次いで「200万円~299万円」、「500万円以上」となっており、希望と実態の差は非常に大きい状況となっている。