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イングランド・プレミアリーグのアーセナルは、夏の移籍市場で守備的な選手の補強を優先的に行う考えがあるようだ。
アーセナルは、アンカーを務めるMFミケル・アルテタとMFマテュー・フラミニの高齢化が進んでおり、シーズン終了後に両選手の売却を検討していると見られている。今冬にチャンピオンシップ(2部)のチャールトンからレンタルバックしたMFフランシス・コクランが急成長しているとはいえ、明らかに駒が不足している。
また、今冬にビジャレアルからDFガブリエウ・パウリスタを獲得したものの、最終ラインの選手層は他のビッグクラブに比べて薄いと指摘されている。DFベア・メルテザッカーは先日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)のモナコ戦でスピードを欠いた不安定なプレーを見せ、昨夏加入した20歳のDFカラム・チェンバースは右SBを本職にしており、CBとしての経験が浅く未だ指揮官の信頼を得るに至っていない。
GKのヴォイチェフ・シュチェスニーは、時に集中力を欠いたプレーを見せ、喫煙騒動後はカップ戦要員へ格下げされた。ダビド・オスピナが主力として無難なプレーを披露しているものの、指揮官は強力なユニットを組むことを望んでおり、チームに冷静さを与えられる百戦錬磨の守護神を探している。
英紙『デイリー・ミラー』によれば、アーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督は、夏の移籍市場で使える補強費を4700万ポンド(約85億円)確保したとして、サウサンプトンに所属するフランス代表のMFモルガン・シュナイデルラン、チェルシーに所属するチェコ代表のGKペトル・チェフ、ドルトムントに所属するセルビア代表のDFネベン・スボティッチに狙いを定め、3選手の獲得に全力を注いでいる。
25歳のシュナイデルランは、ミスの少ないシンプルなプレースタイルを特徴とし、攻守にハードワークできる守備的MF。移籍金は2500万ポンド(約45億4000万円)と見られており、同国出身の指揮官が最も獲得を熱望する選手だ。
32歳のチェフは、今季ティボー・クルトワの台頭で出場試合が激減しているが、チェルシーで国内外のタイトルを総ナメにしており、欧州でも指折の名GKだ。チームが国内ライバルへ放出するかどうかは定かではないが、本人は先発出場できる新天地を探しており、同じロンドンを本拠地とすることも有利な点と見られている。移籍金は600万ポンド(約11億円)と報じられている。…