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フロリダ州のトランプナショナルドラールで行われている世界ゴルフ選手権「WGC キャデラック選手権」の2日目。世界ランク1位のロリー・マキロイ(北アイルランド)が、ラウンド中に自身が使用していたクラブを池に投げ捨てるシーンがあった。
ロリー・マキロイのフォトギャラリー
2オンに左サイドの池越えを強いられる前半8番(パー5)。マキロイは自らの行為で、2回も水しぶきを作った。1回目は、フェアウェイから181yd先のピンを狙って左に引っかけた第2打のボール。2回目はなんと、その手にあった3Iだった。ミスショットに怒りをあらわにし、右手で力いっぱい放り投げたクラブは、クルクルと回転しながら池へと消えた。
「その時は、ついカッとなってしまったんだ。60から70ydは飛んでいたかな」と苦笑を交えたマキロイ。スタートから2連続バーディで飛び出したが、続く3番からの2連続ボギーで帳消しに。7番でバーディを奪い返し、難度の低い8番で再び加速をつけようとした矢先のミスショットだった。
残り10ホールは13本でのプレーを強いられたが、「普段から3Iはあまり使わないんだ。たぶん、その後も使わないと思ったから投げてしまったんだ」と、行為の裏には意外にも冷静な判断もあったという。
後半インでは2つ伸ばして通算1アンダーとし、前日の27位から11位に浮上。「苦しんでいたけれど、そこからはしっかりプレーができた。決して誇れることではないけれど・・・そのときは気持良かったね」。ストレスの発散が、上位浮上につながったのかもしれない。
とはいえ「誰にも真似してもらいたくない。テレビで見ていた子供たちにも影響しなければいいが…。僕が果たすべき役割ではなかった。その瞬間は気持ちよかったけど、いまは後悔している」と反省の弁も。米ツアーからは罰金処分が下る見通しだ。(フロリダ州ドラール/塚田達也)