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照ノ富士(左)は琴奨菊を押し出しで破る=17日、大阪・ボディメーカーコロシアム
照ノ富士は出足自慢の琴奨菊のがぶりをまともに受けた。けんか四つで相手十分の左四つ。チャンスとばかりに突進した大関の寄りを右足一本でこらえた。
「最初から左を差そうと思った。右は絶対差させないようにくると思って」。兄弟子の安美錦が負傷するアクシデントにも心を乱さず、取組に集中し切っていた。
これまでの照ノ富士なら、苦しくなると安易な投げを打ったが、この日は違った。土俵際で腰を落とし、「最初はきつかったけど、あとは大丈夫だった」。根負けした相手が引いたところで逆襲して押し出した。
土俵下で見守った師匠の伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「あそこで投げると、呼び込んでしまう。相手はそれを待っているから」。大関が鼻血を出すほど激しく当たった熱戦を制した弟子を珍しく褒めた。
番付通りの順番なら、11日目は白鵬戦が予想されたが、対戦は先延ばしに。優勝争いに興味を持たせる上でも、横綱に挑戦するまで勝ち続けたい。「当たるのはいつでもいい。いつかは当たるから」。威勢よく言った。