社会そのほか速
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ボクシングのIBF世界ミニマム級王座初防衛に成功した王者・高山勝成(31)=仲里=が23日、大阪市内で一夜明け会見を行った。
同級9位・ファーラン・サックリン・ジュニア(タイ)を相手に9回負傷判定勝利。カットした両まぶたを35針縫って痛々しい姿で会見場に現れた。
実は目以外にも、右太ももに重傷を負っていた。1回、ゴングと同時に全速力で相手に襲いかかった時だ。「開始3秒で足を打撲していました。“Bダッシュ”した時、ファーランの足が右足に入った。焦らすことには成功したけど、大変なことになった。そこからずっと引きずっていた」と明かした。
会見中に中出博啓トレーナーに右足をつつかれると、「痛い、痛い」と顔をしかめる程。満身創いながら、終始、手数、スピードで圧倒し、完勝。「IBFのベルトには誇りを持っている」と胸を張った。
◇プロボクシングWBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦 同級3位・井岡一翔 2―0判定 王者フアンカルロス・レベコ(2015年4月22日 大阪府立体育会館)
【写真】悲願の3階級制覇に成功し涙をぬぐう井岡
新王者誕生のアナウンスが流れると、井岡の目に涙があふれた。2度目の3階級制覇挑戦で悲願を達成。元2階級制覇王者でおじの弘樹氏も4度、挑戦して届かなかった“井岡家の夢”をかなえた。
「3階級獲ったぞ!」と絶叫し感情を爆発。続けて「おじさんと僕、合わせて6回目の挑戦なんで、本当に自分も崖っ縁というか正念場だったんですけど、本当に皆さんの応援があって…。本当にプレッシャーがあったんですけど、打ち勝ちことができました」と声を震わせた。
2回に王者を左フックでぐらつかせたが、中盤以降は手数が減り王者に追い上げられた。115―113、116―113、114―114の小差の勝負をものにしたのは執念だった。昨年5月、初めて3階級制覇に挑んだIBF世界フライ級タイトルマッチは1―2の判定負け。僅差の勝負だったが、プロ初黒星を喫した。
「僕はボクシングをしてから井岡家に生まれてきてサラブレッドと言われてきた。でも、去年の5月に負けてから積み重ねてきたものが音を立てるように崩れ、本当の地方馬になった」と苦難の日々を振り返り「でも、そこから3階級制覇できたのは頑張ってる皆さんに夢を与えたいと思ったから。これからも真っ直ぐに生きていくんで応援よろしくお願いします」。苦しんだからこその喜びが、そこにあった。
激戦の熱気が充満するリング上。そのことを誰をよりも理解する弘樹氏ときつく抱き合った。
「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(22日、大阪府立体育会館)
ボクシングのダブル世界戦が22日、大阪府立体育会館第1競技場で開催され、メーンのWBA世界フライ級タイトルマッチでは、元世界2階級王者で同級3位の井岡一翔(26)=井岡=が2-0の判定で、王者のフアンカルロス・レベコ(31)=アルゼンチン=を破り、3階級制覇を達成した。 9度目の防衛に失敗したレベコは仏頂面で引き揚げると、控室に籠城し、試合後1時間ほど対応しなかった。報道陣を寄せ付けず、一度はドーピング検査も拒否した。
【写真】判定で新王座に輝き井岡一法会長と抱き合う井岡一翔
怒りを鎮めて、ようやく姿を見せると、まずは判定への不満を述べた。「私はチャンピオンなのでチャンピオンらしく戦った。攻める姿勢を見せた。正直、判定には不満がある。2、3ポイントは私が勝っていたはず」と試合を振り返った。
試合前から陣営はいらついていた。会場入りしてから控室までの経路が分からず、試合で使うバケツも用意されていなかった。自身の入場曲であるという「Los Caminos De La Vida(人生の道)」を当日になって使用したいと申し入れて結局は使えたものの、一度は断られたことも不満の様子だった。
それでも8度防衛した王者のプライドなのか、対戦相手の井岡に対しては「非常にいいボクサー。フットワークにスピードがあり、自分の距離で戦うことができる」と、たたえることを忘れなかった。今後の希望として「再戦したい。できるだけ早く」と答え、会見を終えた。
◇セ・リーグ ヤクルト―巨人(2015年4月24日 神宮)
昨秋に左アキレス腱の手術を受け、開幕から2軍でリハビリを続けていたヤクルトのバレンティンが24日、出場選手登録され1軍合流。同日の巨人戦(神宮)に4番・左翼で先発した。
注目の第1打席は2回、先頭打者で迎えた。初球から2球続けてフルスイングし追い込まれたが、その後はしっかりと球を見極め四球を選んだ。5番雄平の中安打で二塁に進み、8番大引の中安打でバレンティンは二塁から一気に生還。先制のホームを踏んだ。4回の第2打席は遊ゴロに倒れた。
5回の守備では巨人・村田の左翼線にあがった打球を追いかけたが、途中で脚を引きずり、ひざまずく場面があった。その後、左太ももに違和感を訴え、6回表の守備から退いた。
ユベントスのGKジャンルイジ・ブッフォンが自身のベストイレブンを発表した。イタリア紙『トゥット・スポルト』が報じている。
ブッフォンが選ぶベストイレブンは以下。
GK:イケル・カシージャス(レアル・マドリー/スペイン代表)
右SB:リリアン・テュラム(元ユベントス/元フランス代表)
右CB:ファビオ・カンナバーロ(元ユベントス/元イタリア代表)
左CB:パオロ・マルディーニ(元ミラン/元イタリア代表)
左SB:ロベルト・カルロス(元レアル・マドリー/元ブラジル代表)
右MF:ジェンナーロ・ガットゥーゾ(元ミラン/元イタリア代表)
MF:アンドレア・ピルロ(ユベントス/イタリア代表)
左MF:パベル・ネドベド(元ユベントス/元チェコ代表)
右WG:ロベルト・バッジョ(元ユベントス/元イタリア代表)
FW:ロナウド(元インテル/元ブラジル代表)
左WG:リオネル・メッシ(バルセロナ/アルゼンチン代表)
ブッフォンは自身のアイドルはカメルーンのレジェンドGKトーマス・ヌコノの名前を挙げたが、「我々の世代ではカシージャスが素晴らしい。彼ら2人には常に敬意を払っているよ」とコメントしている。
また、カンナバーロに関しては「もし、2006年のバロンドールで彼でなく僕が選ばれていたとしても、ベストイレブンに選んだよ」とジョークを飛ばした。「あの時、彼は間違いなく世界一のディフェンダーだった」と称賛している。
一方で、攻撃陣には盟友である元ユベントスのFWアレッサンドロ・デル・ピエロは選んでいない。バッジョについては「デビュー戦でバッジョと戦ったんだ。彼はここ30年のイタリアで最高の選手だよ」と絶賛している。また、ロナウドは「私が戦った中で最高の選手だ」と評している。メッシについては「彼が100%の時、止めることを忘れてしまうよね。彼が何が創りだしてくれるかを願うだけだ」とコメントした。