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<テニス:バルセロナ・オープン>◇26日◇バルセロナ◇シングルス決勝
世界ランキング5位の第1シード、錦織圭(25=日清食品)は、同66位、ノーシードのパブロ・アンドゥハール(スペイン)を6-4、6-4で下し、2連覇を達成した。
【写真】錦織が2勝目「誇りに」クレーでは初V/2014年4月27日
錦織はこれでツアー通算9勝目となり、クルム伊達公子(エステティックTBC)の8勝を抜き、日本選手単独最多となった。
最後は狙っていた。相手のサービスをバックハンドで受け止めると、ストレートに貫くリターンエースだ。錦織は連覇が決まった瞬間、両手でガッツポーズをつくって喜びを体現した。
第1シードでは驚異的な強さを誇る錦織が優勝で締めくくった。表彰式で優勝カップを高々と持ち上げ、会場の歓声に笑顔でこたえた。
優勝スピーチも堂々としたものだった。スペイン語で「オラ~」(日本語で「やあ」)と愛きょうたっぷりのあいさつでファンのハートをわしづかみ。「昨年に続いて戻ってくることができてうれしい。いいプレーができて満足です。バルセロナは地元のような場所です」。
クレーコートで強さをみせた錦織が、5月末の全仏オープンに向け、自身にとっても、ファンにとっても、期待をもたせてくれた優勝だった。
次戦はマドリード・オープンに参戦予定。
<錦織の第1シード出場大会全成績>
◆14年2月 全米室内 優勝(16)
◆14年9月 マレーシア・オープン 優勝(7)
◆15年2月 メンフィス・オープン 優勝(5)
◆15年2月 メキシコ・オープン 準優勝(5)
◆15年4月 バルセロナ・オープン 優勝(5)
※( )内は当時の世界ランク
◇ナ・リーグ マーリンズ6―2ナショナルズ(2015年4月26日 マイアミ)
マーリンズのイチローは26日(日本時間27日)、マイアミで行われたナショナルズ戦に「7番・左翼」で先発し、4打数2安打1打点だった。
【写真】ホームプレートを贈られ、チームメートと写真に納まるイチロー
2回に遊ゴロ、4回に二塁内野安打、6回に右前打で打点1、8回に空振り三振で打率は3割4厘となった。チームは6―2で勝ち5連勝を飾った。
◇パ・リーグ 日本ハム3―1オリックス(2015年4月26日 札幌D)
日本ハムの大谷が開幕からの5連勝を飾った。
【写真】5回、違和感を感じて右足を伸ばす大谷
開幕から連勝を続けていたものの、立ち上がりが不安定だった大谷。しかし、この試合では初回からこれまでとは違う姿を見せ、オリックス打線に対して4回まで3度三者凡退に斬って取る投球を展開した。
しかし、前回登板に続いて2試合連続での完封勝利に期待が膨らんだ矢先の5回、大谷は開幕戦のときと同じ違和感を右足に覚えた。2死から迎えた駿太に対して投じた3球目のあと、しきりにストレッチなどで右足を気にする姿が見られた。
結局、大谷は右足ふきらはぎがつり、この回限りで大事をとって降板。「今までの登板の中で一番(投球内容が)よかったと思うが、もう少し長いイニングを投げられればよかった」とエースは緊急降板に悔しさをにじませていた。
それでも開幕から無傷の5戦5勝はチームでは89年の西崎以来26年ぶり3人目という快挙。そして、この日が誕生日である栗山監督にも白星をプレゼントすることができた。
「おめでとうございます。勝ててよかったです」と指揮官にメッセージを送る大谷は満面の笑み。その明るい表情から右足の状態も深刻なものではなさそうだ。
不本意な降板とはなったが、4日の登板から続く連続無失点記録は27イニングにまで伸びた。「登板する試合は全部勝つつもりで今後も頑張る」。そのコメントに力を込めた若きエース・大谷の快進撃はこれからも続きそうだ。
イタリアリーグのACミランに所属する日本代表FW本田圭佑(28)は、25日(日本時間26日)のウディネーゼ戦で出番なし。チームも敗れて来季の欧州カップ出場権が厳しくなるなど窮地に陥った。フィリッポ・インザーギ監督(41)の退任も確実になる中、名門クラブで「10番」を背負う責任を果たせていない本田は“構想外”とみられており、今季限りで退団の可能性が出てきた。
いよいよ崖っ縁に立たされた。1―2で敗れた大一番のウディネーゼ戦でも、得点の欲しい場面で本田に出番が回ってくることはなく、2試合連続の出場機会なし。左足首の負傷時も入れると4試合連続の欠場となった10番が、今季限りで構想外になる可能性が高まっている。
日本サッカー協会の公認選手代理人は、こう指摘する。「貴重な外国人枠を使って、結果を出せていない。ミランも低迷しているし、選手もダブついているから早く売却(移籍)して、金にすることを考えても不思議ではない。今夏にもチームから出される可能性は十分にあるだろう」
本田の加入でミランは複数の日本企業とスポンサー契約を結び、総額10億円以上の収入を得ている。このため、10番がプロテクトされる可能性を指摘する声もあるが「スポンサーの存在があるからといっても、もう関係ない。(マンチェスター・ユナイテッドにいた)香川だって出されている。やっぱり戦力にならなければ(クラブは)出す」(同代理人)。
2012年に日本代表MF香川真司(26=ドルトムント)が移籍したマンUには、多くの日本企業が支援に乗り出し、クラブに莫大な利益をもたらした。しかし、出番が限られた上、チームの低迷もあり、わずか2年で放出された。クラブ側も勝利を最優先に考えるため、本田も香川と同じように“人員整理”されかねないわけだ。
チームを取り巻く環境でも逆風が吹き荒れる。就任当初から本田の実力を高く評価してきたインザーギ監督が、低迷の責任を取って退任することは確実。そうなれば、指揮官の“庇護”も期待できない。熱狂的なサポーターも、輝けない10番に容赦ないブーイングを浴びせて“不要論”を展開している。
さらに、ミランは来季に向けたチーム編成と同時進行でクラブ売却話を進めている。その動向は不透明だが、オーナーの愛娘のバルバラCEO(30)は留任の見込みで、現時点で新オーナーが誕生しても、来季のチーム編成には大きな影響力を発揮できないとみられている。
今季は開幕から7試合で6得点を挙げて存在感を示した本田も、昨年10月19日のベローナ戦でゴールして以降、無得点。伝統の赤と黒のユニホームを身にまとった姿は今季限りで見納めになりそうだ。
卓球の世界選手権(中国・蘇州)が26日、開幕した。この日は出場がなかった日本勢は、本番会場で各選手が公式練習などで汗を流した。
【写真】愛ちゃん「中国に勝つ気持ち」で丁寧撃破
日本勢の中で最も歓声が上がったのは、地元中国でも有名な福原愛(26=ANA)だった。会場に姿を現すと同時に、大きな拍手がわき起こり、福原も笑顔で応じた。
練習後の福原は「ロンドン五輪の会場に似ているなと思いました。形や照明、色合いとか。初めて来た感じがしない。すごくいいイメージですね」と、女子団体戦で銀メダルを獲得した12年当時を思い出しながら、自然と笑みがこぼれた。
今大会はシングルスとダブルスでの出場となるが「ほど良い緊張感で(28日の)初戦に1番いい状態で臨めるようにしたい」と、力を込めて話した。