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今季も好調を維持するスウォンジー [写真]=Getty Images
今シーズンのプレミアリーグでマンチェスター・Uを2度撃破したチームがある。
イギリスを構成する4つの国の1つ、ウェールズの頂点に君臨するスウォンジーが、2月21日にホームで行われたプレミアリーグ第26節でマンチェスター・Uから2-1で逆転勝利を収めた。スウォンジーは今シーズン開幕戦にも同じく2-1でマンチェスター・Uを下しており、これまでに同クラブから2連勝を収めた唯一のクラブとなっている。
遡ること12年前、スウォンジーはイングランドのプロリーグの底辺である4部で残留争いをしていた。そんなチームがどのようにしてプレミアリーグの常連クラブへと上り詰め、同リーグを牛耳ってきたマンチェスター・Uを攻略するチームへと成長したのか。スウォンジーの過去12シーズンを振り返る。
<2002-03シーズン>
最終成績:4部21位
当時イングランド4部に在籍したスウォンジーは、2003年1月まで最下位に低迷し、「ノンリーグ(アマチュア)降格間違いなし」とされていた。最終節までもつれ込んだ残留争いでスウォンジーはハル・シティにホームで4-2と勝利を収め、降格圏から勝ち点1差で残留を決めた。この残留劇が驚愕に値する快進撃の始まりとなった。(ハル・シティも現在プレミアで戦っている)
<2003-04シーズン>
最終成績:4部10位
スウォンジーは当時、現役終盤を迎えていたスペイン人の守備的MFロベルト・マルティネス(現エヴァートン監督)を3年契約でクラブの中核に迎え入れ、シーズン途中まで上位争いを繰り広げたが、終盤に6連敗を喫して失速し、10位でシーズンを終えた。
<2004-05シーズン>
最終成績:4部3位=3部昇格、ウェールズ・プレミアカップ優勝
地元ウェールズ人のケニー・ジャケット監督(現2部ウォルヴァーハンプトン監督)体制で臨んだフルシーズンは、1912年から使用していた旧本拠地ヴェッチ・フィールド・スタジアムでの最後のシーズンとなり、首位ヨーヴィル・タウンと勝ち点3差のリーグ3位で終え、3部昇格を果たしたほか、ウェールズ・プレミアカップ(1997年-2008年)を制し、4年ぶりの栄冠を手にした。
<2005-06シーズン>
最終成績:3部6位、ウェールズ・プレミアカップ優勝、フットボールリーグ・トロフィー優勝
マルティネスの最後のシーズンとなった同シーズン、スウォンジーはラグビー・ユニオンのオスプレイズと共に、2700万ポンドを投じて新設した2万1000人収容の現リバティ・スタジアムへと移転。スウォンジーはシーズン序盤から上位争いに食らいつき、後半戦に失速したものの、6位で昇格決めのプレーオフ出場権(3位から6位によるトーナメント戦)を獲得した。プレーオフ決勝ではバーンズリーにPK戦の末に敗れ、昇格を逃したものの、スウォンジーはプレミアカップで2連覇を達成したほか、イングランド3部と4部の48チームによって争われるフットボールリーグ・トロフィーを12年ぶりに制した(2度目)。
<2006-07シーズン>
最終成績:3部7位
スウォンジーはシーズン終盤まで上位争いに食らいついたものの、ホームで行われた最終節でブラックプールに3-6で敗れ、2年連続のプレーオフ進出をあと一歩の所で逃した。
<2007-08シーズン>
最終成績:3部優勝=2部昇格
スウォンジーはトリニダード・トバゴ代表FWジェイソン・スコットランドが通算24ゴールをたたき出し、同リーグ得点王に輝く活躍を見せ、2位ノッティンガム・フォレストに勝ち点10差をつけて優勝を果たした。シーズン途中にはジャケット監督か前年にクラブを去ったマルティネスへバトンが渡され、マルティネスは監督初就任で優勝という快挙を成し遂げた。
<2008-09シーズン>
最終成績:2部8位
マルティネス監督体制で臨んだフルシーズンは、昨季活躍したFWスコットランドが再び21ゴールを挙げる活躍を見せ、リーグ8位という好成績で終えた。同シーズン終了後にマルティネス監督はプレミアリーグのウィガンに引き抜かれ、スコットランドも後を追うようにして、当時のクラブ史上最高額となる移籍金200万ポンド(約3億2000万円)でウィガンへ移籍した。
<2009-10シーズン>
最終成績:2部7位
マルティネス監督の後任となったのは、元ポルトガル代表MFのパウロ・ソウザ監督(現バーゼル=FW柿谷曜一朗所属)だ。ソウザ監督はプレーオフ進出圏内6位と勝ち点1差の7位でシーズンを終えた。スコットランドの離脱により得点力は低下したものの、ソウザ監督は組織的な守備を構築し、シーズンを通してホーム失点数を12にとどめ、リーグ最少を記録するなど、チームの基盤を築いた。
<2010-11シーズン>
最終成績:2部3位、プレーオフ優勝=プレミアリーグ昇格
スウォンジーは、ソウザ監督がプレシーズン中に当時2部のレスターへ移籍したため、後任にブレンダン・ロジャーズ監督(現リヴァプール監督)を1年契約で就任させた。するとスウォンジーは2部3位で昇格プレーオフへ進出し、ウェールズのクラブとして史上初のプレミアリーグ入りを果たした。ウェールズの首都に本拠地を置く宿敵カーディフより先にプレミアリーグ昇格を決めたことは、歴史的にも大きな意味を残した。
<2011-12シーズン>
最終成績:プレミアリーグ11位
ロジャーズ体制2年目にしてプレミアリーグデビューを飾ったスウォンジーは、開幕4戦未勝利でトップリーグの洗礼を受けたものの、当時のクラブ移籍金最高額350万ポンド(約4億5000万円)で獲得したイングランド人FWダニー・グレアムが通算14ゴールという好成績でチームの攻撃陣をけん引すると、マンチェスター・C、アーセナル、リヴァプールから金星を挙げるなどし、11位でプレミアリーグ残留を決めた。
<2012-13シーズン>
最終成績:プレミアリーグ9位、リーグ杯優勝
前シーズンのロジャーズ監督の功績が評価され、リヴァプールが同監督を引き抜くと、スウォンジーは元デンマーク代表MFのミカエル・ラウドルップ監督(現カタール1部レフウィヤ監督)を招聘。メディアや批評家らは一様に「スウォンジーは降格する」と予想したが、ラウドルップ監督は下馬評を大きく覆した。
スウォンジーは前シーズンのチームの中核だったイングランド人MFスコット・シンクレアとウェールズ代表MFジョー・アレンをそれぞれマンチェスター・Cとリヴァプールへと放出。2選手から捻出した2300万ポンド(約30億円)でラウドルップ監督はスペイン人の攻撃的MFミチュ、CBのチコ・フローレス、オランダ代表の守備的MFジョナサン・デ・グズマン、韓国代表MFキ・ソンヨンら即戦力を補強し、史上初のリーグ杯制覇を成し遂げ、UEFA(欧州サッカー連盟)ヨーロッパリーグへの出場権を手にした。
<2013-14シーズン>
最終成績:プレミアリーグ12位
史上初のヨーロッパリーグ参戦に向け、補強を進めたスウォンジーは、コートジボワール代表FWウィルフリード・ボニーをクラブ移籍金最高額となる1200万ポンド(約18億円)、イングランド代表MFジョンジョ・シェルヴェイを500万ポンド(約7億5000万円)で補強。新たに12選手をチームに迎えてシーズンに臨んだが、過密日程の影響でシーズン半ばの10試合を1勝3分6敗という成績不振に陥ったため、ラウドルップ監督を解任した。
スウォンジーはクラブに10年間在籍したガリー・モンクを監督に昇格させると、チームはFAカップ5回戦でエヴァートンに、ヨーロッパリーグ32強でナポリにそれぞれ敗れるも、リーグ戦では5勝3分6敗と無難な成績を残し、リーグ12位でシーズンを終えた。
<2014-15シーズン>
モンク監督体制で臨む初のフルシーズンに向け、チームは12選手を放出し、11選手を補強。アーセナルからポーランド代表GKウカシュ・ファビアンスキ、リヨンからフランス代表FWバフェティンビ・ゴミス、トッテナムからMFギルフィ・シグルズソン、ナポリからアルゼンチン代表DFフェデリコ・フェルナンデスら即戦力を獲得した。
1月の移籍市場では、スウォンジーのクラブ移籍金最高額となる2500万ポンド(約46億円)でボニーを前シーズンのプレミアリーグ覇者であるマンチェスター・Cへと放出し、新たに即戦力としてイングランド人DFカイル・ノートンとMFジャック・コークを補強。現在チームは第28節を終えて勝ち点40の9位と、2013年に記録したクラブ史上最高位と同じ順位につけている。
ウェールズ南部の海沿いに位置し、首都カーディフに次ぐ第2の都市として知られるスウォンジー。人口約24万人の街はハリウッド女優キャサリン・ゼタ・ジョーンズの出生地としても知られている。過去12年でプロの底辺である92位から8位まで上り詰めたスウォンジーが今後、プレミアリーグで上位争いを繰り広げ、欧州戦に参戦する常連チームになれば、世界的知名度も格段に上昇することだろう。
文=藤井重隆
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幼少時の貧困を語ったビダル [写真]=Getty Images
ユヴェントスに所属するチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルが、幼少時の貧困について言及した。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。
チリ代表として活躍し、レヴァークーゼン、ユヴェントスで世界最高クラスの選手へと上り詰めたビダル。叔父によって才能を見いだされ、名門コロコロの下部組織に入団し、頭角を現した。
ビダルの父親は同選手が5歳の時に離婚しており、母は4人兄弟を女手一つで育てたことで知られている。労働者階級、しかも片親というビダルの家族は決して裕福ではなく、苦しい生活を強いられていたという。
「カルロス・テベスと同じように、僕の人生のスタートも厳しいものだった。しかし、それが僕のプレーを良くしてくれた」
「家族は食べるものすらなかった。僕たちは4人兄弟だったので大変だった。母は僕たちに食べ物を与えるために一日中働いた。ある日は仕事があって、食事が出来た。次の日に仕事がなければ、何も食べられなかった。寒さを凌ぐため、僕らは固まって眠った」
「でも、僕は自分のサッカーでの才能を知っていた。この足で家族を助けられると。13歳の時、僕は母に『サッカー選手になりたい』と話したよ」
「結婚したとき、そして子供が生まれたときは人生で最高の日だった。物事がうまく進んだのであれば、皆家族に恩返しをしなければならない。できる限りの全てをね」
(記事提供:Qoly)
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ケルン戦に先発した長谷部誠 [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第24節が8日に行われ、日本代表MF長谷部誠と同MF乾貴士が所属するフランクフルトは、MF長澤和輝とFW大迫勇也が所属するケルンと対戦し、2-4で敗れた。
試合後、ドイツメディアは先発出場した長谷部の採点と寸評を発表。『Frankfurter Rundschau』は、先発出場し75分までプレーした長谷部に対して「So lala(まあまあ)」と評価し、「序盤は、珍しく集中力を欠いていたが、試合に入ろうと努力し、それができた時にベンチに下がらなければならなかった。乾にピッチを譲ったが、それが勢いを与えることにはつながらなかった」と記している。
なお、長谷部に代わって75分から途中出場した乾は、出場時間が短いため採点の対象にはならなかった。
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ラージョ・バジェカーノ戦に出場したイニエスタ [写真]=FC Barcelona via Getty Images
8日に行われたリーガ・エスパニョーラ第26節、ホームでラージョ・バジェカーノと対戦したバルセロナは、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシのハットトリックなどにより6-1で圧勝した。これによりバルセロナは、前日にアウェーでアスレティック・ビルバオに0-1で敗れたレアル・マドリードを抜き、第9節以来およそ4ヶ月振りに首位を奪回することに成功した。
試合後、バルセロナの多くの選手が喜びのコメントを残す中、この日はチーム2点目となる追加点を挙げたスペイン代表DFジェラール・ピケも、「チームに落ち着きを与える重要なゴールを決めることができた」と自画自賛するとともに、再び手にした首位の座を死守するとの強い意志を示した。
「首位に浮上することができたのはある程度重要だ。だが最も重要なのはシーズンが終わる時に首位にいることだ。今シーズンは、好スタートを切った後に苦しい時期を迎え、ここに来てようやく良い流れを迎えたので、この順位はシーズン最後まで手放したくない」
一方、スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは首位浮上以上にチームのパフォーマンスに満足感を表しながらも、今後の戦いに向けて気を引き締めた。
「アドバンテージはないよりもある方が当然良い。とはいえ、首位に立つこと以上に、チームのプレー内容や試合運びに手応えを感じているので、この流れを続けていかなければならない。残りシーズンは2~3ヶ月とわずかだが、ここからが最も難しくなる」
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喉元すぎれば……は、日本人の悪い癖。「イスラム国」に対する関心も薄れつつあるが、先月の東京マラソンが無事終了したからといって、日本人に対するテロの脅威が消えたわけじゃない。
「むしろ“本番”はこれからです」と軍事ジャーナリストの神浦元彰氏がこう続ける。
「米国主導の対イスラム国掃討作戦が展開されていますが、来月、さらに大規模攻勢を仕掛けるとみられています。まともに戦ってもイスラム国に勝ち目はない。追い詰められ、各地に散らばっていくテロリストに残された選択は、爆弾テロしかありません」
7日、イスラム国がイラク北部にある世界遺産「ハトラ遺跡」の破壊を始めたと報じられた。それこそ“手負いの狼”は何をやってくるか分からない。
それでなくてもナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」が同日、イスラム国に忠誠を誓うとする声明をツイッターに投稿するなど、“溝”はどんどん深まっている。
「遺跡破壊も腹いせのひとつでしょうが、いずれにせよ、テロのリスクは今月から来月にかけて、世界中で高まっていきます」(神浦元彰氏)
間が悪いというか、日本では14~18日、仙台市を主会場に国連防災世界会議が開かれる。潘基文国連事務総長や安倍首相など約20カ国の首脳級が出席。
宮城県警は他の県警にも人員を要請するなど、かつてない厳戒態勢を敷いている。15日には横浜市初の市民参加型マラソン大会「横浜マラソン」も開かれる。
「神奈川県警は、東京マラソンの“ランニングポリス”ならぬ“サイクルポリス”を導入するそうですが、初の大会の上に2万5000人が出場する。政府は世界会議の警備に力点を置いているので、どうしたって横浜マラソンは“手薄”にならざるを得ません」(警察庁事情通)
現代イスラム研究センター理事長の宮田律氏がこう言う。
「日本人の人質2人の殺害動画が拡散されたことで、世界中にいるイスラム国のシンパが『日本は敵』という認識を強めたことは間違いないでしょう。テロの脅威はむしろ高まっているとみた方がいい。05年の英同時爆破テロは、スコットランドでサミット開催中にロンドンで起きた。テロリストにとって、場所は二の次。世界にアピールできればいいのです」
喉元をすぎたと思っているのは、ノンキな日本人だけだ。