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投資家であり『伝説の名投資家12人に学ぶ儲けの鉄則――日本株で勝つためにすべきこと、してはいけないこと』の著書・小泉秀希さんに、ご自身の投資遍歴と本に登場する名投資家の生きざまや投資法についてうかがっています。
※前回記事「名投資家のコラムを書いてから僕の投資成績は劇的に改善しました」『儲けの鉄則』著者に聞く、株で儲けるために最も重要な原則とは? はこちら
ザイ・オンライン編集部(以下:編集部) 前回は仕手株志向で失敗していた小泉さんがピーター・リンチの著書に出会い、身のまわりの小型成長株投資にこそ、個人が大きく資産を増やせるチャンスがあるのだということに気づいた、ということでした。
小泉秀希(以下:小泉) 成長性と割安さをどう見極めるか、という話でしたね。それを論ずる前に、そもそも「株の価値」とは何なのだろう、という話をしなければいけません。株には「資産面から見た価値」と「収益面から見た価値」があります。
編集部 PBR(株価純資産倍率)、PER(株価収益率)ですね。これらの指数や意味するところは知っていても、成長性などを考慮してどう投資に生かすかという点がぼんやりしている人は多いと思います。
小泉 今回の本でもかなり詳しく説明したところです。株式投資にこうした割安株投資の考え方を用いノウハウを確立したのが、ベンジャミン・グレアムという人です。
小泉 グレアムの「割安株投資」は、ごく簡単に言うと「1万円の価値があるものを5000円で買う」というものです。単純ですが、実際にやってみるとそう簡単ではありません。そもそも、基準となる株の価値をどう見積もればいいのか。
そこで出てくるのがPER・PBRなんです。PBRはそう揺らぐ指標ではありませんが、PERは将来その会社の利益がどれくらい増えるかによって、現在の価値が割高であるか割安であるかの判断が違ってきます。グレアムは、
(1)過去10年間、安定して成長してきたか
(2)その安定成長が今後も続きそうか
(3)財務体質はしっかりしているか
という3条件を示しています。「過去10年間赤字を出さず、年平均2~3%、10年で合計3割程度」利益が伸びているというのが、グレアムの言う合格ラインです。こうした基準の株を、相場の変動によって大幅に安くなった時に買う――。
編集部 年2~3% 10年で3割の成長ですか。前回のピーター・リンチとは、だいぶ違いますね。…