社会そのほか速
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みなさんは母親との関係、うまくいっていますか? 最近、「母が重い」「母との関係がしんどい」と告白する女性が増えているんです。
『母を許せない娘、娘を愛せない母―奪われていた人生を取り戻すために―』(ダイヤモンド社)の著者・袰岩秀章氏にお話を伺い、母娘問題に関して見られるパターンを兄弟構成別に教えてもらいました。
◆母に囲い込まれてしまう「一人っ子」のパターン
「『もうこの子だけで十分。きっと私のことをよくわかるはず』。一人っ子の母親は、意識はしていなくとも、自分の子どもを自分の味方として自分に都合のいいように取り込んで育てるケースがあります。
娘からすれば、守られているし可愛がられているから、なかなかその緩やかな檻から出にくい。出ようとしても怖くて出られない。母親は、子どもに過保護にかかわりながら、娘を檻に囲い込んで安心する。この場合、主導権は母親にあります」
以下、袰岩氏のもとを訪れた女性のケースとそのカウンセリングの様子を紹介します。
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<30代前半女性・Aさんのケース>
「今度結婚するので、摂食障害をなんとかしたい」と相談に訪れたAさん。過食嘔吐の症状があり、毎日胃の中のものを出し尽くして気を失いそうになるレベルでした。
摂食障害は、きっかけとしてダイエットや人間関係などがよく挙げられます。彼女は摂食障害の本をよく読んでおり、はじめは「どれもあまり当てはまらない。『痩せなくちゃ』という感じではなく、失恋のショックから気を紛らわすために始めた」という言い方をしていました。
体重が減るという達成感により、拒食や過度なダイエットへと後押しされてしまうことがありますが、彼女の場合は“なにか言われると嬉しい”、それが快感になってハマったようでした。食べたものを吐いていると「痩せたね」「どうしたの?」と、周りから気遣われるわけです。
習慣化というのは難しいもので、われわれはクセになると止めにくい。これが摂食障害が治りにくい理由のひとつですが、拒食や過食をすぐに止めることは難しいけれど、治療で症状を軽くしていくことはできます。
◆「人にかまってほしい」の根本
このケースでは、その根本にある彼女の“人にかまわれたい”欲求が何に由来しているのか、カウンセリングの中で扱っていきました。
すると、彼女は一人っ子で「母親とは仲がいい」と言うのですが、実際は「母の言うことには逆らえない」状態でした。…