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『棺姫(ひつぎ)のチャイカ』は榊一郎原作のライトノベル。2014年に二度アニメ化されています。オリジナルエピソードや原作との相違も多少ありますが、アニメ前半は基本的に原作に忠実に作られています。魔法や棄獣(フェイラ)と呼ばれる魔物が普通に存在する世界で乱破師(サバター)と呼ばれる主人公、それが今回ご紹介する「トール・アキュラ」です。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■こころぽっかり病
戦争のはじまりや、戦争の末期が舞台になることの多い、いわゆるファンタジー戦争物ですが、本作は「戦争が終わった後」が「物語の始まり」です。
戦争中に偵察や裏工作・暗殺などの仕事をしていた乱破師(サバター)。黒髪・短髪、現在20歳の主人公の「トール・アキュラ」は、孤児を育ててサバターに育てる一派、アキュラの里の出身です。しかし、初陣前に戦争が終わってしまい、平和な時代ではそんな仕事は一切なく、ダラダラと過ごす毎日・・・。同じくアキュラの里出身の義妹アカリにお世話されて暮らしています。ちなみにマンガ版『学園チャイカ!』ではリアルニートです・・・。
■情に厚く冷血になりきれない
サバターは雇い主のためならば、どんな卑怯でもどんな手段も問わない、というのが理念。トールもアカリもその理念で動いていますが、雇い主である「チャイカ・トラバント」(チャイカ・ガズ)に対して、すっかり情がわいています。その姿はまるでお兄さんとお姉さん。
元は、敵皇帝の娘だと名乗るチャイカと共にいれば、再び戦乱になり、自分の存在意義が見つけられるかもしれないという気持ちがあり、チャイカと共に行動していました。しかし、チャイカに夢を押し付けたことを後悔したり、殺さなくていい敵は殺さなかったりと、冷血になりきれない面があります。過去に初恋の人を殺されたトラウマにより、人の死に対して感情の起伏が激しくなる部分もあり、義兄であり、敵に雇われたサバター「シン・アキュラ」からも「サバターに向いていない」と評されています。
しかし、そこがトールの魅力。妹のアカリも白のチャイカ、チャイカ・トラバントも、紅のチャイカ、チャイカ・ボフダーンも、装鎧竜(ドラグーン)のフレドリカも、とにかくトールが気になって仕方がないのです。
ラスボスのアルトゥール・ガズ皇帝からも「世界の三分の一をやる!」と言われるほどの魅力を持つ「トール・アキュラ」。…フレドリカと契約し、最後には竜騎士(ドラグーンつかい)となりました。暗殺などの影の仕事をするトールもカッコイイのですが、騎士となった英雄風のトールも素敵です。
【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】
★記者:藤原ユウ(キャラペディア公式ライター)
(C)2014 榊一郎・Nitroplus/KADOKAWA 富士見書房刊/「棺姫のチャイカAB」製作委員会