5日間隔離へ、31日のオリックス戦での初登板が予定されていたが…

　　残念なニュースが飛び込んできた。9年ぶりに日本球界に復帰した松坂大輔投手が18日、まさかのアクシデントに襲われたのだ。17日のロッテ戦（ヤフオクドーム）で今季3度目の実戦に登板し、6回4安打3失点とまずまずの内容を見せていた右腕だが、この日になって微熱を訴えた。福岡市内の病院で検査を行ったところ、インフルエンザB型への感染、発症が判明した。

　　インフルエンザに感染した場合、周囲への感染拡大を防ぐため、チームからは隔離される。5日間の隔離期間があることから、松坂の練習復帰は23日になる予定だという。開幕前最後の登板予定は24日のウエスタン・リーグのオリックス戦（神戸第二）だったが、ここに登板するのは事実上、不可能に。調整も遅れるため、公式戦初登板となる予定だった31日のオリックス戦（ヤフオクドーム）先発も「白紙」が確実だ。

　　では、松坂の公式戦初登板は、いつ頃になりそうなのか――。復帰後の状態を確認した上で決まることになるだろうが、それを占ってみたい。

　　結論から言えば、4月14日のオリックス戦（京セラドーム）から始まる4月第3週となる可能性が高いだろう。当初、先発ローテの順番は、開幕カードのロッテ戦が摂津、スタンリッジ、中田、31日からのオリックス戦は松坂、大隣、武田の予定だった。オリックス3連戦では、順番を変える可能性こそあれ、東浜を筆頭とする若手を松坂の代役に立てることになる。そして、5日の西武戦（西武プリンス）まで戦う。

4月3週目は6連戦、ローテを組み替えるにはタイミングとしてベスト？

　　その後の4月第2週がポイントだ。ソフトバンクは7日から楽天2連戦（コボスタ宮城）、中2日で11日から日本ハム2連戦（鹿児島、熊本）を戦う。1週間で4試合しかないため、必然的に先発陣は4枚で事足りる。となれば、開幕ローテに入った1枚、ないし、2枚はオリックス3連戦、西武3連戦に登板した後に登録を抹消され、野手陣や中継ぎ陣が補充されるだろう。

　　4月3週目は6連戦となるため、ここで再び先発が6枚必要となる。ローテを組み替えるには、ここがタイミングとしてはベスト。松坂にとっても、23日の復帰後、再び状態を上げる期間が約3週間与えられる。2試合程度はファームで調整登板の機会を持てるため、遅れを取り戻すには十分と言えるだろう。

　　インフルエンザ発症は、松坂にとって、そして松坂復活を期待するファンにとっても残念なアクシデント。1日でも早く、1軍の公式戦マウンドに背番号18が戻ってくることを祈るばかりである。