社会そのほか速
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東日本大震災から4年。多くのメディアが「被災地の今」を特集で報じるなか、ロンドンブーツ1号2号の田村淳が3月14日放送の情報番組『淳と隆の週刊リテラシー』(TOKYO MX)で、被災地報道のあり方に苦言を呈した。
「僕も3.11のニュースは、いろんなところ(局)の見てたんですよ。そこで、津波で流されたお店に、今は観光客がコレだけ来ているみたいなニュースがものすごく流れるんです。それも事実だとは思うんです。でも、そうじゃない部分が流れてこない。僕が福島に行って見たことを伝えているメディアっていうのがひとつもなかったんで、僕はそれがすごくショックでしたね」
この日の放送では、田村が実際に福島に足を運び、仮設住宅の現状を取材した様子が流された。日常の生活ではどのような復興がなされているのかをレポートする内容で、福島第一原発から10キロ圏内の富岡町の住民が避難している仮設住宅を訪問。いまなお仮設住宅での生活を強いられている現状や、復興公営住宅に入居できたとしても、家具やライフラインにかんする行政からの支援は一切ないという現実を、取材を通して目の当たりにしていたという。
そうした被災地のリアルを知ったことで、ニュースとの大きなギャップを感じたようだ。取材に協力してくれた現地メディアに対し、
「僕が東京で見ているニュースって、伝えなければいけない部分が削がれて、大事な部分が見えてこないニュースを見てたような気持ちになりましたね。僕みたいな人間が、1~2日くらいでこんな風に感じましたというのは本当の伝え方ではないと思うので、皆さんが震災で感じたこと、思ったことを、こうしなきゃいけないと感じたことを発信できる場所に、自分から赴いてでも真実を伝えて欲しいと思います」
と、報道のあるべき姿を提言。震災から4年、報道の数も減り風化するなか、日本人として東日本大震災をもう一度考え直さなければいけない時期にきているのかもしれない。
(取材・文/DMMニュース編集部)