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暖かくなり桜などの花も咲きほころぶ春ですが、実は“不眠になりやすい”季節なのをご存じでしたか? 季節の変わり目であるため、自律神経のバランスが崩れやすく、ホルモンバランスも乱れがち……。
そういったことからも、とくに春は日々の“睡眠”に気をつけておきたいところです。
そこで今回は、国際中医薬膳師・アーユルヴェーダアドバイザーの吉原典子さんに、アーユルヴェーダの観点から“質の良い睡眠”をとるポイントを教えていただきました。
■アーユルヴェーダってなに?
“アーユルヴェーダ”とは、世界三大伝統医学の一つで、インド大陸に伝わる伝統医学のこと。
吉原さんによれば、アーユルヴェーダでは、あらゆるものは5つの自然エネルギー(空・風・火・水・地)に分けられ、このエネルギーがさらに3つの性質になるといいます。
人には“生まれ持った性質”があり、下記の3タイプ、またこの3つが混合したタイプに分けられるとのこと。また、これらの性質は、季節・時間・年代などにも当てはめることができるのだとか。
(1)ヴァータ(V)……空・風/秋~冬/2:00~6:00、14:00~18:00/老年期
(2)ピッタ(P)……火・水/夏/10:00~14:00、22:00~2:00/壮年期
(3)カパ(K)……水・地/春/6:00~10:00、18:00~22:00/幼児期~若年期
■睡眠からわかる、あなたの体質タイプは?
次に、睡眠の様子から簡易的にアーユルヴェーダのタイプを判断できるそうなので、何タイプに該当するかチェックしてみましょう!
(1)短く断続的な睡眠の場合 ……ヴァータタイプ
(2)短いけれど、熟睡。睡眠時間が短くても翌朝すっきり起きられる場合……ピッタタイプ
(3)睡眠時間が長い。日中も眠くて仕方がない、朝もなかなか起きられない場合……カパタイプ
■翌日も元気に過ごすためには“22時まで”に就寝するのがベスト!
「アーユルヴェーダの考えでは、“カパ”の時間(22時まで)に就寝することをすすめています。22時~深夜2時の間の睡眠により、細胞の修復や回復が得られるためです。それにより、翌朝の目覚めが良くなり、元気に過ごせます」と吉原さん。
22時までの就寝が難しい方は、遅くとも0時までに就寝するよう、生活のリズムを少しずつ見直すと良いそうですよ。
■“質の良い睡眠”をとるには?
アーユルヴェーダの性質により睡眠の状況もそれぞれですが、日常的に“睡眠トラブル”を抱えている方も多いのではないでしょうか? 吉原さんによると、質の良い睡眠をとるポイントとして、次の5点があると話します。…