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四国遍路は、四国4県にある弘法大師ゆかりの88の霊場(札所)を巡る、壮大な巡拝の旅。昨年、開創1200年の節目を迎え、四国遍路の魅力が再認識されたのは記憶に新しい。最近では女性の姿が目立つのも特徴で、パワースポット巡りとしても注目を集めている。
お遍路を象徴し、“四国のおもてなしの心”といえる「お接待」文化も見逃せない。お接待は四国特有の風習で、地元の方の好意による、お遍路さんへの飲食物や休憩所の提供などを行うことである。
霊場で心を静め、道中で人に出会い、自分自身を見つめ直す――。旅の原点とも言うべきお遍路が今、脚光を浴びている。
全長約1460キロに及ぶお遍路の幕開けは、第1番札所「霊山寺」(徳島県鳴門市)。弘仁6(815)年、弘法大師がこの地を訪れ、心身の救済ができる霊場を開こうと37日間の修法をしたと伝わる。
第2番札所「極楽寺」(同)の境内には弘法大師が植えたと伝えられ、1100年を超える樹齢の「長命杉」が鎮座。パワースポットとして知られ、老杉の霊気を受けると、長寿や病気平癒などが叶うと言われる。
第31番札所「竹林寺」(高知県高知市)境内の五重塔のそばにある「一言(ひとこと)地蔵」も人気のパワースポット。かわいらしいコケシ型の木のお地蔵さんを、一言地蔵を囲う木枠に置き、願い事する。名前の通り、ひとつだけ願いを叶えてくれるという言われを持つ。
四国の名湯、道後温泉から徒歩圏内にある第51番札所「石手寺」(愛媛県松山市)には、四国遍路発祥伝説が残る。お遍路の元祖といわれる伊予国の長者、衛門三郎が亡くなる間際に、弘法大師から石を授かった。その後、この地方の豪族に生まれた子供が右手にその石を握りしめていたという。寺号「石手寺」はこの伝説に由来する。国宝に指定されている仁王門や重要文化財に指定されている本堂など、88カ所随一の文化財の宝庫でもある。
第75番札所「善通寺」(香川県善通寺市)の境内は四国霊場最大の約4万5千平方㍍を誇り、西院と東院に分かれる。西院は大師が誕生した地とされており、御影堂(大師堂)の地下には、長さ約100㍍の「戒壇めぐり」があり、暗闇の中、宝号を唱えながら、大師と結縁する道場となっていて、言わば究極のパワースポットだ。
巡拝の途中に、四国のおいしい海の幸や山の幸に出会えることもお遍路の醍醐味。4県それぞれに魅力的なグルメがあるが、第88番札所「大窪寺」(香川県さぬき市)門前の飲食店で提供される「打ち込みうどん」は寒い冬に最適。…