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世界一高身長の国・オランダ――。2位デンマーク、3位ノルウェー、4位のスウェーデンなど、欧州諸国の人々は概して高身長だが、驚くなかれ! オランダ人女性の平均身長は171cm、男性はなんと184cmである(ちなみに日本人男性は171cm、女性は158cm)。はたしてその秘密は……。
■諸説ある「オランダ人の背が高い理由」
みなさんはご存知だっただろうか。約200年前まで、オランダ人はヨーロッパの中でも背が低い方だった。オランダ軍の記録によれば、過去150年間で平均身長が20cmも伸びたのだという。このような急激な伸びは、ほかの近隣諸国でも類がなく、オランダだけ。ちなみに、アメリカでは150年間に6cmしか伸びていないのだ。
これまで考えられてきた要因は以下である。
・酪農国なので乳製品をたくさん食べているから。
・欧州では1950~70年頃まで、放牧されている牛や豚が食べる草に成長ホルモン剤が入っていて、その肉を食べていたから(現在はホルモン剤の使用は禁止されている)。
・日射量が少なく、「寒い地域の動物の方が体が大きくなる」という”ベルクマンの法則” 説。
・民主化が進んだことで、庶民にも富が行き渡るようになった(=栄養改善が行われた)から。
しかし、これらはどれもオランダに限った話ではなく、”オランダ人だけが身長が伸びた理由”としては説得力に欠けた。
そして今、新しい説が発表され、注目を集めている。
■最新の研究での解釈は?
8日に掲載された「The Guardian」の記事に、人間や動物の行動体系や体格の進化について研究しているロンドン大学のGert Stulp博士による研究が掲載された。
博士は、オランダ北部在住の約9万5千人を対象にした大規模な疫学調査を実行。対象者は1935年~67年生まれの人々で、生粋のオランダ人である。
すると興味深いことに、全体で最も多くの子どもに恵まれていたのは、「平均身長より高い男性+平均的な身長の女性」の夫婦の組み合わせであった。
具体的には平均身長より7cm高い男性は、平均身長より14cm低い男性より子どもの数が0.24人増える結果になったという。
男性については、背が高いと第一子を持つ年齢が上がるにもかかわらず、最終的には多くの子どもに恵まれて大家族になる傾向が高かった。一方、女性は平均的な身長の女性が最も多くの子どもを授かったが、生存率に関しては、平均以上の身長の女性が産んだ子どもが最も高かったという。…