社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
安倍晋三首相は22日、防衛大学校(神奈川県横須賀市)の卒業式で訓示し、「不戦の誓いを現実のものとするには、決然と行動しなければならない」と述べた。5月に国会に提出予定の安全保障関連法案については「いわゆるグレーゾーンから集団的自衛権に関するものまで、切れ目のない対応を可能とするための準備を進めていく」と述べ、今国会での成立に意欲を示した。
集団的自衛権の行使容認で日本が戦争に巻き込まれるとの批判に対し、首相は「ただ不安をあおろうとする無責任な言説が繰り返されたが、そうした批判が荒唐無稽(むけい)だったことはこの70年の歴史が証明している」と反論した。
過去の自衛隊の海外派遣を挙げ、「軍事力は戦うためだけのものという発想はもはや時代遅れだ。災害救援、紛争予防、復興・人道支援など、あらゆる機能を備えた軍事力の役割は国際社会で大きく広がりつつある」と指摘。さらに「自衛隊にはより一層の役割を担ってほしい」と述べ、活動拡大に強い意欲を示した。
卒業式では、首相が見守る中、卒業生が帽子を投げる「帽子投げ」が行われた。例年は首相退席後に行われるが、首相が「見たい」と希望した。今年度の卒業生は472人。任官辞退は前年比15人増の25人で、過去10年間で3番目に多かった。任官辞退者の内訳は民間会社などへの就職が15人、大学院などへの進学が10人だった。【松本晃】