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【ロンドン小倉孝保】駐デンマークのワニン・ロシア大使が、21日付の地元紙ユランズ・ポステンへの寄稿で「もしデンマークが北大西洋条約機構(NATO)が主導するミサイル防衛に参加するなら、デンマーク軍艦はロシアの核ミサイルの標的となる」と警告した。これに対しデンマークのリデゴー外相は「受け入れられない」と強く非難した。
同紙でワニン大使は「ミサイル防衛に参加した場合の結果について、デンマークは十分に理解していないようだ」とした。さらに、「その場合、デンマークはロシアの脅威となるだろう。反平和的で、ロシアとの関係は損なわれる。もちろん、デンマーク自身の選択であるが、覚えておかねばならないのは、それがデンマークにとって金銭面と安全保障面で負担になるということだ」と脅した。
これに対し、リデゴー外相は同日、声明を発表し、「ロシアはNATOのミサイル防衛が完全に防衛目的であり、ロシアを標的にしていないことを知っているはずだ」とした。駐デンマークのギフォード米国大使もフェイスブックで「NATOの同盟国であるデンマークと共に、ロシア大使の受け入れがたい声明を非難する」と述べた。
ロシアが昨年、ウクライナ・クリミア半島を自国領に編入して以来、ロシア周辺の欧州各国ではロシアの脅威が増大している。デンマーク軍によると、同軍が昨年、ロシアの戦闘機の侵入を阻止するためにF16戦闘機を緊急発進(スクランブル)させたのは計58回で、2012年の約2倍になっている。