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【チュニス秋山信一、宮川裕章】チュニジア内務省のナンバー2、ラフィク・シェリー次官が21日、毎日新聞の取材に応じ、博物館襲撃事件の実行犯2人がイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)と関連がある小規模な過激派グループのメンバーだったことを明らかにした。治安当局はISが組織的に関与した疑いもあるとみて調べている。
シェリー次官によると、実行犯2人のほか、グループの指導者ら16人を逮捕。うち1人がシリアでISに参加した経験があるという。このグループはイスラム過激派組織「アンサール・シャリア」の元メンバーを中心に約20人で構成され、博物館から約2キロ離れた地区のモスク(イスラム礼拝所)などを拠点に活動。このモスクに出入りしていた者の中で、逮捕されたメンバー以外にも5人がシリアやイラクに渡航し、ISなど過激派勢力に加わった。
また、観光客らを銃撃したヤシン・ラアビディ、ハテム・ハシュナウィ両容疑者のうちのどちらかが、過去にISが活動するイラクで過激派に加わっていたとの情報もあり、治安当局は裏付けを進めている。
またラアビディ容疑者は1〜2年前、テロ活動に関与した疑いで治安当局に一時拘束されていた。しかし犯罪行為が確認できなかったため、訴追されずに釈放された。治安当局はその後もラアビディ容疑者らのグループの動向を追っていたが、襲撃事件前に摘発に踏みきる証拠はなかったという。治安当局は、このグループが市民に紛れて秘密裏に活動する「スリーパー・セル(休眠細胞)」の一つだとみている。