社会そのほか速
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超大型のサイクロン「パム」で壊滅的な被害を受けた南太平洋の島国バヌアツでは16日、オーストラリアやニュージーランドなど諸外国からの緊急支援が本格的に始まった。首都ポートビラでは9割の家屋が被害を受けたとの情報があるが、約80ある島の間の輸送や通信が途絶された状態で、被害の全容は依然として不明。橋や道路が各地で寸断され、支援は難航している模様だ。
国連防災世界会議に出席するため仙台市を訪れているロンズデール大統領はAP通信に対し、「サイクロンはモンスターのようで、これまでの発展が台無しになってしまった」と述べ、自身も家族の安否が確認できていないと明らかにした。バヌアツを管轄する在フィジー日本大使館によると、約80人の在留邦人のうち、依然数人と連絡が取れず安否が確認できていないという。17日にも職員を現地に派遣して、調査を進める予定。
一方、ポートビラでホテルを経営する大数加(おおすか)裕信さん(41)によると、現地では16日からスーパーが開き、空港も再開したが、多くの地域で停電や断水が続いている。「経験したことがないような強い風だった。ほとんどの民家は屋根が吹き飛ばされたり、倒壊したりしている」。木々はなぎ倒され、港に停泊中のヨットもひっくり返ったままで手つかずという。
当時、同ホテルには日本人の宿泊客男女2人のほか、大数加さんが経営する旅行代理店のスタッフら日本人4人が滞在。コンクリート製のホテルの室内にいても風圧で建物が揺れ、恐怖を感じたという。「ゴーという雨風の音がものすごかった」と振り返った。【小泉大士、ジャカルタ平野光芳】
【ソウル大貫智子】日韓両国の外務省局長協議が16日、韓国外務省で行われ、日本側は産経新聞前ソウル支局長が起訴された問題の早期解決を改めて求めた。旧日本軍の従軍慰安婦や元徴用工をめぐる訴訟問題などについても協議したが、大きな進展はなかった模様だ。
協議には、伊原純一アジア大洋州局長と韓国の李相徳(イ・サンドク)東北アジア局長が出席。日韓国交正常化50周年の今年、慰安婦問題解決に向けて努力を続けることで一致した。ただ、伊原氏は慰安婦問題に関して記者団に対し、「特に従来(の協議)と変わったところはない」と述べ、日本側から新たな解決策を提示していない可能性を示唆した。
また、韓国側は、安倍晋三首相が今夏に発表する「戦後70年談話」や、3月末ごろの教科書検定での竹島(韓国名・独島)や歴史問題に関する表記について慎重な対応を求めた。
(台北 16日 中央社)文化庁の選定保護技術「石盤葺」(せきばんぶき)の保持者、佐々木信平さんら東北の職人4人が、東日本大震災に対する台湾の支援に感謝を示そうと14日と15日、修復工事が進められている古跡「台湾総督府鉄道部」(台北市)で台湾の職人に洋風建築の屋根修復技術や経験などを伝授した。
古跡は建築家の森山松之助が設計を担当し、日本統治時代の1920(大正9)年に完成。2014年の調査で、屋根の素材に宮城県十五浜村(現在の同県石巻市雄勝町)産の建設素材「天然スレート」が使用されていると判明し、古跡の修復を手掛ける国立台湾博物館は、修復でも雄勝町産のものを使おうと決めた。
台湾側の要望に応えるため、同町の業者らは生産が未だ完全には回復していない中、津波で流されなかった素材をかき集め、必要なサイズに加工して、今回の作業に間に合うよう送ったという。
佐々木さんらは、台湾の職人とともに施工を行い、屋根の一部の修復を完成させた。また、鉄道部と同様にスレート瓦が使用されている監察院(台北市)を視察し、台湾に現存する古跡の修復成果などを見学した。
台湾総督府鉄道部は、日本統治時代に同部が庁舎として使用していた施設で、台北駅西側に位置する。修復工事は2014年から開始され、修復完了後は鉄道の歴史と文化を展示する博物公園に生まれ変わる。
(鄭景ブン/編集:名切千絵)
(台北 16日 中央社)海軍を退役後に中国大陸と共謀して台湾の軍幹部を中国大陸側と接触させようとした元中将副司令の男に対する裁判があり、最高裁はこのほど、「国家安全法」に反するとして懲役1年2カ月の実刑判決を言い渡し、刑が確定した。
この男は、2003年に海軍を退役。その前後の1998~2007年に複数回にわたって友人の誘いを受け、オーストラリアや中国大陸の北京などを旅行。その際、中国大陸の関係者と面会し、中国大陸と台湾の間で接触の仲介役になるよう話を持ちかけられたという。
男はその後、現役の上校(大佐)指揮官と少将副参謀長をオーストラリア旅行に招待。中国大陸側と接触させようとしたが、情報を入手した法務部調査局に見つかり、送検されていた。
国防部の報道官は16日、退役軍人らに対して国家の安全と利益を守る必要があると呼びかけた。
(劉麗栄/編集:齊藤啓介)
赤ちゃんがいる女性に近づき、見知らぬ男が「母乳が出るなら僕に少し分けてもらえませんか?」と声をかける。米シアトルのメディア『KOMO 4 News』が驚くようなニュースを伝え、全米に広まっている。
「奥さん、赤ちゃんがいるんですね。母乳がたっぷりと出ているようなら僕にも分けて欲しいんですが。お金はちゃんと払います。」
ワシントン州シアトル在住のレベッカさんは赤ちゃんを育てているママ。彼女はスーパーマーケットで最近、たくましい体格のジェントルマンからこんな気味の悪い質問を受けた。「母乳バンクというちゃんとした組織があるので、そちらでどうぞ。もっとも分けてもらえるのは赤ちゃんだけですが」と冷たくあしらったレベッカさんに、男性はこう続けたそうだ。
「僕はCrossFitジムの会員で、ボディビルダーとしても活動しています。トレーニングをする前に母乳を摂取するとパフォーマンスの向上が期待できると仲間うちでも評判なんです。あなたも母乳を売ってお金を得てみませんか?」
この男性について『KOMO 4 News』の取材を受けた「Northwest CrossFit」のオーナー、ジェイク・プラット氏は「そんな話は聞いたこともない。冗談でしょう」と一笑に付したが、会員の中からは「確かにそんな話は聞きますよ」という答えも。そして取材班は、母乳を売買取引する『Onlythebreast.com』というウェブサイトを発見した。
その中に男性専用のページがあり、顧客にはいわゆる“母乳フェチ”も多数潜んでいる様子だ。しかし隣接するオレゴン州ポートランド在住だという男性は、「医師の友人から寿命が延びるとすすめられ、健康のために飲みたい」と主張する。母乳は混ざりものがなくフレッシュ、牛乳のような他の動物由来の乳を飲むよりも体に優しいといい、絶対の信頼を置いているという。
その組織を通じて母乳を売るようになった1人が、生後11か月の男児のママで、余った母乳を善意で「BC Children’s Hospital」にも届けているラウズさん。彼女は「3人の男性が私の母乳を買ってくれています。彼らから時々電話がかかってきますが、個人情報を知られたくないのか番号は非通知ですね」と苦笑する。彼女はすでに8万円以上を稼ぎ出し、わが子の大学進学に向けて積み立てられている。
ただしシアトルにある「Swedish Medical Center」で母乳育児支援に関わっている看護師のエミリー・ピーズさん、および「Northwest Mothers Milk Bank」の医療部長ジョアン・ランゾムさんは、「母乳はあくまでも乳児の発育のために作られており、害はないものの成人が求めるほどの栄養価でもない」、「むしろ検査を受けていない女性の母乳によりHIVなどに感染する方が怖い」と話しており、母乳の売買は「The Human Milk Banking Association of North America」のガイドラインに従っている認可団体を通すべきであると強調する。…