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輪島市マリンタウンで建設が進む輪島キリコ会館は、鉄骨3階建てで、入り口から奥に進むにつれて天井が高くなる斬新な外観が特徴。老朽化が進んだ同市塚田町の現・キリコ会館内にある大小合わせて計30基以上のキリコを展示するほか、輪島大祭で使われる高さ約16メートルの松明(たいまつ)も新たに展示。「能登の文化に触れ、リピーターになってもらいたい」と、週末を中心とするキリコ担ぎ体験や、全国から寄付金を募ってキリコを製作する「キリコオーナー制度」も検討している。
同市河井町で開館予定の輪島塗会館は、1階は漆器展示販売コーナーとして、箸から座卓、ついたてなど市内の漆器店約60店の商品が集まる予定。同市漆器商工課は「ほかではないほどの品ぞろえで、輪島塗の魅力を発信したい」としている。2階は資料展示室として、製造工程に沿って133個の椀を並べ、輪島塗ができあがっていく様子を紹介。発祥から約600年の歴史を道具や映像で伝える。
市は、北陸新幹線開業や、開館翌日から放送が始まるNHK連続テレビ小説「まれ」の効果で誘客増を見込んでいる。昨年度のキリコ会館と輪島漆器会館の年間入場者数は合わせて推計7万人だったが、開館後1年間の目標は計16万人とした。また、朝市通りにある「永井豪記念館」や輪島塗の製作体験ができる「輪島工房長屋」なども含めて市内を回遊できるクーポン券を導入することも検討中という。
同市観光課の担当者は「キリコ会館と輪島塗会館を起点に観光施設や飲食店を回ってもらい、輪島の魅力を堪能してほしい」と意気込んでいる。