社会そのほか速
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AISは本来、自船の位置を全地球測位システム(GPS)で特定し、針路などの運航情報を自動的に送受信する装置。国際航海をする旅客船と300トン以上の船舶、国内航海をする500トン以上の船舶に搭載が義務づけられている。
一方、漁船、遊漁船といった小型船舶は、各地で事故が相次ぎ、国がAISの普及を促している海域もあるが、装置が数十万円もする場合もあって、なかなか搭載は広がっていない。
今回、6管本部が同装置の信号所を設けたのは「伊予灘航路第六号灯浮標」。周辺は外国籍の貨物船などが行き交う瀬戸内海の大動脈で、広島港に入港する船(2013年は約5万3000隻)の多くも航行する。自動車航送船など大型船もよく通る。
夜間や気象条件が悪くても、AISを持つ船なら自船の位置や付近の気象状況を簡単に把握し、安全航行に生かせるが、搭載していない小型船は、見張りがこの灯浮標を見て船の位置を確認している。
そこで、6管本部は海上部分が5メートル近くあるこの灯浮標に、長さ1・35メートルのVHF空中線、観測機器などを取り付け、1月30日から試験運用している。20日からは、AISのない小型船でも利用できるよう、位置など運航情報を発信する。
海上保安庁は今年度から、交通量の多い全国の海域で灯台や浮標にAISを順次設置。今のところ広島県内での整備予定はないという。
(山本美菜子)
◎AIS=Automatic Identification System