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豊岡市で放鳥が始まった2005年以降、同市から韓国に初飛来し、滞在していた「ポンスニ」(雌)が、両地点の中間にある島根県隠岐の島町で確認された。県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)が21日、発表した。韓国にいる他の多くの個体は繁殖地・ロシアなどへ渡っており、単独で南へ戻ったポンスニの行動に、専門家が注目している。
発表では、隠岐の島町にある一般社団法人代表理事の八幡浩二さん(56)が20日昼、町内の田んぼでカエルなどを食べているコウノトリを撮影し、同園に連絡。個体を識別する脚輪の色などから、ポンスニと判明した。他にコウノトリの目撃情報はなく、単独行動をしている可能性が高いという。
ポンスニは2012年に、人工飼育から放鳥されたつがいの巣で生まれ、14年3月18日、韓国・金海の花浦川(ファポチョン)湿地に飛来したのが見つかった。05年に放鳥が始まって以降、豊岡生まれで初めて韓国へ渡った個体だという。
その後、韓国国内の各地の干拓地などで姿が見られ、愛鳥家・度淵(トヨン)さんによると、今月12日夕には花浦川湿地にいたという。
同園の西井喜久・指導主事は「繁殖にはまだ若いので、あちこち動き回る探索行動の一環ではないか。コウノトリの動向は分かっていない点も多く、生まれた地へ戻るのか、北へ渡るのか。動向に注目したい」と話している。