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石巻の味振る舞う 道の駅で「ミニ物産展」

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石巻の味振る舞う 道の駅で「ミニ物産展」

石巻の味振る舞う 道の駅で「ミニ物産展」 東日本大震災から3年11か月を迎えた11日、被災地の宮城県石巻市から避難し、中津川市でご当地グルメ「石巻焼きそば」を販売する須田裕司さん(63)が、七宗町の道の駅で、「ミニ石巻物産展」を開いた。古里から取り寄せた新鮮な魚介類を調理し、古里の味を来場者らに振る舞った。

  須田さんは大震災で、石巻市の自宅が流され、店舗も水没。避難所生活を経験した後、妻の実家がある瑞浪市に避難。その後、古里を応援するため、ご当地グルメを販売する「三陸屋」を開業した。

  道の駅側の厚意でこの日の物産展が実現した。須田さんは、中津川市のボランティア5人の応援を得て、新鮮なイカをみりんとしょうゆで焼いた石巻名物「イカポッポ」(イカ焼き)や、クジラを揚げた「竜田揚げ」、特産のカキを使った「カキ汁」「カキフライ」など各70~100食分を用意、開店1時間足らずで完売した。

  須田さんは「震災を風化させないことが大事。一人一人が防災への意識を高めてほしい」と呼びかけた。売り上げの一部を石巻市に寄付するという。

  来月8日には、岐阜市内の喫茶店で、石巻焼きそばを販売し、来店者に被災地の現状や防災の心得などを訴えることにしている。

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