社会そのほか速
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◇犠飛 着実に加点
2年ぶり6度目の選抜出場となった敦賀気比は23日、奈良大付(奈良)との初戦を勝利で飾った。二回に先制すると、三回、七回にも着実に加点。右腕のエース平沼翔太投手は相手打線を1安打に抑える好投で、2万人の観衆を沸かせた。
二回、松本哲幣選手が中前打で出塁すると、7番の上田竜也選手が外角の直球を振り抜き、右中間を破る適時二塁打で1点を先制。さらに三回、右翼線に二塁打を放った中井基継選手が、七回も中越え二塁打の篠原涼選手がそれぞれ犠飛で生還して1点ずつ追加した。
変化球がさえて10三振を奪い、相手に三塁を踏ませなかった平沼投手は「昨夏の経験を生かして冷静に投げられた」と振り返った。
東哲平監督は「平沼がよく頑張ってくれ、安心して見ていられた。次の試合にも思いっきり向かっていってほしい」と話した。
<一球一瞬>背番号「17」大暴れ3安打
狙っていたのは直球のみ。二回一死、甲子園の初打席で、持ち前の思い切りの良さで振り抜くと、鋭い打球が遊撃手の右を抜けた。続く上田竜也選手の適時打で先制のホームを踏んだ。
背番号17、打順6番の松本哲幣選手。チーム初ヒット後も、右翼線三塁打、右中間二塁打を放ち、4打数3安打と気をはいた。
「自分は得意の打撃で貢献するしかない」
昨秋の新チーム結成直後、練習中に背中付近の肉離れを起こし、試合にも出られなかった。けがを癒やす一方、地道に走り込みや筋トレなどに取り組み、課題だった下半身の強化に専念。その結果、打球の鋭さが増し、昨秋の公式戦では6試合で打率5割を残し、北信越大会優勝に貢献した。
守備では、木下翔吾選手らと激しい外野のレギュラー争いを続けるが、好調な打撃はキープし続けた。
今月17日の練習試合でも複数安打を放ち、強烈にアピール。「一番調子の良い選手を使う」とした東哲平監督から、22日のミーティングで「明日いくぞ」と先発出場を告げられた。
采配通りの活躍に「さすがに出来すぎ」と照れ笑いを浮かべ、ベンチの木下選手も「仲良しでもライバル。(活躍は)うれしいけど、やっぱり悔しい」。
だが、決して満足はしていない。七回にも二死一、二塁の好機に打席に立ったが、凡打に終わった。
「スイングが中途半端だった。下位打線で点をとらないと、勝ち上がれない。今度は迷わずフルスイングする」。そう誓った。(平井宏一郎)