社会そのほか速
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◇7、8回好機 あと1本
近江が28日の県岐阜商(岐阜)との2回戦で敗れ、ベスト8進出はならなかった。大会屈指の右腕、高橋純平投手を相手に序盤から打線が沈黙、七、八回の好機であと1本が出なかったものの、3年ぶりの選抜大会出場で見せた粘り強い戦いぶりにアルプス席から大きな拍手が送られた。
先発のエース小川良憲投手は、一回に先制されるなど序盤に3点を失う苦しい立ち上がりだった。その後は点を与えず、七回以降は有本勇士郎、京山将弥両投手が継投し、無失点に抑えた。
打線は七回一死から、杉野翔梧、山本大地両選手が連続左前打を放ち一、三塁の好機を作ったが、後続が断たれた。県岐阜商の高橋投手を最後まで攻略できず、4者連続を含む10三振、3安打に終わった。
多賀章仁監督は「甲子園で2試合戦えたことは収穫。夏に向けて課題を克服したい」と話した。
◇エース救った好守
相手の一方的な試合になりそうな展開を食い止めたのは、岡勝輝選手のファインプレーだった。
3点リードされた五回の守り。一回に先制の適時三塁打を放っていた先頭打者がバットを構える。打球が三遊間に飛んだ。
その一瞬に、遊撃手の岡選手は「体が自然と反応した」。猛然とダッシュし、横っ飛びで腕を突き出すと、グラブに球が収まる。すぐに体勢を立て直し、一塁へ送球した。
「アウト」。声高らかに響く審判の判定。応援スタンドでは、安打になると思っていた観客から「よく捕った」と大きな歓声が上がった。
偶然の結果ではない。
近江は、昨夏の甲子園大会に県代表として出場したが、岡選手はベンチ入りできなかった。憧れのグラウンドで躍動する仲間の姿に、悔しさは募った。足腰をしっかり鍛えて動きのキレを良くしようと、自主練習として30メートルダッシュを日々10本こなした。
この試合、岡選手の堅守で投手陣は息を吹き返す。五回以降は無失点に抑えた。先発の小川良憲投手は「一回にリズムを崩されたが、あのプレーで変わった」と振り返る。
「夏に向けてまた練習だ」と近江の選手たち。堅い守備で隙を作らず、相手の攻撃が緩んだところを一気にたたく――。夏につながる近江野球を象徴するプレーだった。(猪股和也)