社会そのほか速
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全日本競歩能美大会で世界新記録を樹立した鈴木雄介選手(27)(能美市辰口町出身)が17日、県庁を訪れ、谷本知事に報告した。
鈴木選手は、北陸新幹線金沢開業翌日の15日、同大会男子20キロで1時間16分36秒の記録で優勝。これまでフランスの選手が持っていた1時間17分2秒の世界記録を上回る快挙を成し遂げた。これにより、8月の世界選手権北京大会代表に内定した。
谷本知事と笑顔で握手を交わした鈴木選手は、「調子が良かったので、自己ベストは確信していた。チャンスがあれば世界記録を狙おうと思っていた」と大会を振り返り、「まだ試していない理想の練習があり、それができればもっといける自信がある。世界記録は一つのステップと考え、世界陸上やリオ五輪で金メダルを取りたい」と意気込みを語った。
谷本知事は、能美大会を主催した日本陸上競技連盟が、「日本記録」のボードを用意していたが、「世界記録」を準備していなかったことに触れ、「これからは常に世界記録更新の記念ボードを持って行かなきゃね」と笑いを誘った。さらに、「冷静な自己分析ができてすばらしい。世界大会ではぜひ石川県に一番似合う色のメダルを」とエールを送った。
県から鈴木選手へ現時点で何らかの賞を贈ることについては「世界陸上やリオ五輪を控えた今は、かえって僭越(せんえつ)」と述べ、否定した。
約1年後に迫った北海道新幹線の開業を盛り上げようと札幌市内で17日、「食と観光による地域活性化交流会」(北洋銀行主催)が開かれた。交流会には観光関連業者ら約150人が参加。地域活性化を目指して道南地方と青森県の女性で作る「津軽海峡マグロ女子会」のメンバーがトークセッションを行い、新幹線開業を機に青函地域が連携して観光資源を発掘・PRしていくことが重要と訴えた。
会場にはマグロ女子会や青函地域の企業などが特産品を出展するブースが並び、道南地方からはイカ飯やガゴメ昆布が、青森からはリンゴを使った商品などが紹介された。ホテルオークラ札幌の総料理長が考案した青函圏の食材を使ったビュッフェも登場した。
「マグロ女子会」の発起人で松前町の「温泉旅館 矢野」の若女将(おかみ)杉本夏子さん(41)は「札幌で青函の魅力を発信することで、オール北海道で開業を盛り上げる機運が高まれば」と話した。
参加した旅行業者は「食の魅力はよく伝わったが、食だけでは観光客は呼べない。食と組み合わせた体験型メニューを充実させていくことが必要では」と感想を述べていた。
◇市町財政、経済に打撃
関西電力美浜原子力発電所1、2号機(美浜町)、日本原子力発電敦賀原発1号機(敦賀市)の3基の廃炉が17日に決まったことで、国内最多の商業炉13基を擁して関西などのエネルギー需要を支えてきた県内は「廃炉時代」に入った。複数原発の同時廃炉を経験するのは福井が初めて。3基の廃炉は既定路線だったため、西川知事や両市町長は決定を冷静に受けとめたが、市町の財政や地域経済への影響は必至で、新増設を求める声が強まりそうだ。
◇首長ら冷静
この日、西川知事、河瀬一治・敦賀市長、山口治太郎・美浜町長はいずれも両社幹部から、それぞれ廃炉決定の報告を受けた。
西川知事は関電の八木誠社長と原電の浜田康男社長と県庁で相次いで面談。西川知事は、数十年かかる廃炉作業中の安全確保などのために廃炉に関する安全協定の締結や、廃炉の進行状況を確認する協議会の創設などを要請。国内最多の原発が立地する地域事情に触れ、「(廃炉は)これからも出てくる」と廃炉作業の新産業化など地域振興も求めた。
敦賀1号機は元々、2016年に運転を終える予定だったため、敦賀市の河瀬市長は廃炉決定を冷静に受けとめた。ただ、敦賀2号機が原子炉直下の破砕帯(断層)問題で廃炉の可能性が濃厚な上、敦賀3、4号機の新増設計画がストップし、長年敦賀市の基幹産業だった原発がゼロになる危機に直面している。このため報道陣の取材に「北海道の夕張は炭鉱がなくなって寂れた。国のエネルギー政策に協力してきた原子力の立地がそうなってはならない」と話した。
◇「地場産業だ」
市商店街振興組合連合会の新道忠雄理事長(79)も「運転開始から40年を超す敦賀1号機の廃炉は、ある程度納得できる。ただ、市にとって原発は地域経済を支える地場産業だ。運転停止で人通りが少なくなり、居酒屋やホテルも客足が落ちた。敷地造成を終えている敦賀3、4号機の増設を進めてほしい」と要望。
松島民宿組合の長野正義組合長(62)も「廃炉(作業)では、これまでの定期検査のように大勢の人は来ないのではないか。敦賀3、4号機の増設に備えて店を改装した人もいる。高浜や大飯は再稼働に向けて順調に動いているが、敦賀は将来の展望が描けない」と不安を口にした。
一方、関電がこの日、40年を超える運転を目指し、原子力規制委員会に安全審査を申請した高浜1、2号機がある高浜町の野瀬豊町長は「審査はハードルが高いと聞いている。最終的にクリアできるかは予断を持つことができない。今後の推移を見守りたい」との談話を発表。
美浜1、2号機などの廃炉決定については「自治体の経済・財政に大きな衝撃を与える。国の的確な支援や廃炉計画での地元企業活用などを真剣に考えていただきたい」と求めた。
那智勝浦町の勝浦漁港に17日、今シーズンで最も重い319キロのクロマグロが水揚げされ、1匹当たりでは最高値となる約616万円(消費税込み)で取引された。
高知県東洋町の「金漁丸」(19トン)が、潮岬の南約800キロの太平洋のはえ縄漁で仕留めた。
今季水揚げされた300キロ超のクロマグロは5匹目。1キロ2万2000円と、約10年ぶりに2万円以上で取引されたものもあり、勝浦漁協では「例年に比べ、水揚げ量もまずまず。今後に期待したい」としている。
◇21日から新ゾーン
三重県鳥羽市の鳥羽水族館で17日、開館60周年を記念して21日にオープンする新ゾーン「奇跡の森」の内覧会が開かれ、国内の水族館では初展示となるスナドリネコがお披露目された。
スナドリネコは泳ぎがうまく、水かきがある前脚で魚やカエルなどを捕まえることから、英語名は「フィッシングキャット」。漢字では「漁(すなど)り猫」と書く。野生種は熱帯、亜熱帯の川辺などに生息するが、展示されるのはヨーロッパの動物園で生まれた2歳のペア。水槽内の池に餌の淡水魚を放ったが、この日は警戒して水辺に近寄らなかった。
総工費2億5000万円をかけて改修した新ゾーンでは、スナドリネコを始め、リクガメでは世界で2番目に大きくなるアルダブラゾウガメ、体を球状に丸めるボールニシキヘビなど約60種700点を展示。仲野千里館長(61)は「ワクワク、ドキドキ、ハラハラするテーマパークのような新ゾーンを楽しんでほしい」とPRしている。