ニューヨーク大学の恋愛メカニズムを研究しているチームによれば、恋愛にも賞味期限があるということ。つきあい始めのラブラブな恋愛感情がずっと続かないことはみなさんご存知かと思いますが、その研究チームによれば恋愛の賞味期限は12～18カ月という結論でした。

　「たったそれだけの期間なの？」なんて驚く人もいると思いますが、それが恋愛の現実です。恋愛の初期段階の勢いだけで結婚して、いざ生活が始まってから性格との不一致に気付いて早々に離婚してしまうカップルがたくさんいるのもうなずけます。

■はたして結婚の賞味期限、離婚のピークは何年後？

　さらに結婚の賞味期限はどうでしょうか？ 実際に結婚後何年目で離婚の危機が訪れるのか世界58地域のデータをチェックしてみたところ、離婚は結婚1年目など早い時期ほど確率も大きく、わずか4年で離婚率のピークを迎えています。

　この4年と言う数字ですが、生物学的に見れば、子どもが生まれ、赤ちゃんから幼児への子育ての期間が終了する時期。つまり母親も子どもを預けて自分が働きに出て行くことが可能になる時期であり、イコール「特別なパートナーである父親」がいなくても、やっていけると思える時期の一つの目安であるという仮説が考えられています。

■パートナーをつなぎとめるものは「恋愛感情」ではなく「愛着」

　先のニューヨーク大学の研究チームによれば、ラブラブな「恋愛」期間も2年過ぎると「愛着」のステージに移行します。たしかに1年半以上、ケンカもなく仲良くつきあっているカップルは、その後もかなり安定した関係を築いているように思います。やはりライフパートナーとは恋愛のドキドキ感だけでなく、お互いの愛着や愛情でしかつなぎとめることができないわけです。

　さて、この「愛着」を経験しないまま、短いサイクルの表面的な「擬似的な恋愛」ばかりを繰り返していると、恋愛や結婚しにくい体質に陥ってしまう危険性があります。

　つまり、過去に愛された実体験がなければ、自分が結婚に向いていないと思い込んでしまい、せっかく次の恋愛のチャンスがきても臆病になってしまうというスパイラルに陥ってしまうのです。

　そうならないために、最初の目標として半年～1年、些細なことがあっても「恋愛って面倒だな……」と、自ら恋愛放棄しないよう心がけてみてください。

　いくら恋愛や結婚の賞味期限があるといっても、やはり幸せな恋愛や結婚の尺度は自分で決めるものです。あなたにとっての最適なパートナーから大切にされる恋愛、そして永続的な結婚生活を目指していきましょう。

文・久野 浩司(All About 久野浩司の恋愛コラム)