社会そのほか速
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合コンや婚活パーティなど初対面の相手と会話するとき、「どんなことを話そう…」と、困ることはありませんか? 無理に質問を重ねなくても、共通の話題を見つけるヒントがあります!
■“その場にあるもの”が話題のネタに!
今回は、共通の話題を見つける方法についてお話ししたいと思います。
確かに共通の話題は盛り上がります。そう考えて、コミュニケーションが苦手な人は共通の話題を探そうと質問をしていくのですが、場合によっては尋問になってしまいかねません。
かつての私は、いつも尋問ばかりの一方通行な会話をしていました。
また、話題豊富になろうと、雑学の本を片っ端から読んでいました。
でも全く話は盛り上がりません。むしろ中途半端に知識をひけらかそうとして、相手の印象を悪くしていました。
実は、そんなことをしなくても共通の話題は見つかります。その場にあるもの、その場で見えるものを話題にすればいいのです。それこそ、共通の話題なのです。私が使っていたものをここでご紹介したいと思います。
【話題その1】料理や飲み物について話す
その場で出てきた料理や飲み物を話題にすればいいのです。
「この白身の魚、美味しいですね」、「飲みやすいワインですね」といった話題は、盛り上がりますし、自然です。急に親しくなろうとしているようには見えません。
グレゴリー・ラズランという心理学者が名づけた、「ランチョンテクニック」という心理学用語があります。かみ砕いて言うと、「人は食事中に関わったものや人物に好意をよせる」傾向があるということです。
よって、食事をしているときは、話しかけられても相手に好意的な反応をしてくれます。
さらには、「普段どんなものを食べることが多いですか?」、「魚と肉では、どちらが好きですか?」と相手の情報をより深く知ることもできます。料理や飲み物の話は相手も答えやすく、距離が縮まる万能な話題です。
【話題その2】共通の知人について話す
「本日はどのようなきっかけでいらっしゃったのですか?」
この質問は万能です。
パーティなどで近くにいる人にはいつもこの言葉をかけます。
なぜなら、相手が答えやすい質問だからです。そこで、共通の知り合いの人が出てきたら、距離を縮められます。
そこでなお効果的なのは、出てきた共通の人のことをほめることです。誰もが自分の知り合いをほめられたら、うれしく思います。それにほめ言葉を発する人は、相手によい印象を与えます。
もし、その人が苦手な人の場合、無理にほめる必要はないかもしれませんが、決して悪口を言ってはいけません。
いない人のことをほめると、尾ひれがついて相手に好印象を与える半面、いない人のことを悪く言うと、マイナスの印象になります。
なお、出てきた人が知らない人の場合でも、「Bさんのご紹介なのですね」とオウム返し(相手の言葉をそのまま返す)だけでもうつといいでしょう。人は、自分の言ったことに対してオウム返しをしてくれると、それだけで相手の人に対して好印象を持つものです。これは自分の知り合いを認めてくれていると感じるからでしょう。
【話題その3】駅から会場までどのように来たのかを聞く
「今日はどの駅から来たのですか?」
こう聞くと相手は答えやすいでしょう。その会場に住んでいるのでもない限り、徒歩でも電車でもタクシーでも何らかの手段でパーティに来ています。
仮にパーティに来ていて、会場は表参道にも渋谷にも近いとします。この場合、「どこから来たのですか?」と質問し、「渋谷から来ました」と返ってきたとします。
あなたが「渋谷」から来たのなら、「渋谷からいらしたのですね。私もです」と言えばいいでしょう。
逆に表参道から来た場合、この場合は「渋谷からいらしたのですね。私は表参道から来たのですが、渋谷から来ようか迷いました」と言えばいいのです。この回答は真逆なのですが、相手は共通点があると思わせてしまうのです。
なぜなら、相手の回答と同じワードを使っているからです。ワードを共通にするだけで、距離が縮まった感じがするから不思議です。
【話題その4】その場に見えるものについて話す
たとえば、食事会を開いたレストランが非常に眺めのよい場所の場合、それを話題にするといいでしょう。
「この眺めは絶景ですね」、「夜景がきれいですね」
そう言うと、たいてい相手も「そうですね」と相づちが返ってきたり、プラスアルファのひと言もついて「そうですね。東京タワーのライトアップが特にきれいですね」などというように返ってきます。
その他、「オシャレなイスですね」、「ゆったりしたソファーでこのまま寝てしまいたいくらいですね」などと言うのもよいでしょう。
その場に見えるものは、相手にとっても見えるものなのです。だから共通の話題なのです。
以上4点が、どんなときにでも使える「共通の話題」ですが、この他にも「趣味」や「出身地」の話も共通の話題といえます。
ただ、これらの話題はある程度打ち解けてからでないと、聞きづらいことがあります。
無理にこのような質問をして共通の話題を探す必要はありません。
冒頭でも述べたように、相手が質問責めのように感じてあなたに対しての心証を悪く感じてしまうかもしれません。相手に無用な警戒心を抱かせてしまう可能性もあります。
それでも情報を聞きたい。ならばどうしたらいいか。この場合は、先に自己開示をして質問すればいいのです。
たとえば、相手の出身地を聞くのなら、「私は青森の出身ですが、ご出身はどちらですか?」と言った方法です。
先に自分の情報を明かしてから質問すると、相手も答えやすくなります。
【第2回「恋のコミュ力UP!」ゼミまとめ】
その場にあるもの、見えるものを話題に出し、
相手の心を解きほぐそう!
●著者プロフィール
吉田 幸弘(よしだ ゆきひろ)
リフレッシュコミュニケーションズ 代表。
上司向けコーチ、コミュニケーションデザイナー。飛び込み営業や異業種交流会などで初対面の人(およそ2万人)と接してきた経験をもとに、コミュニケーション術のセミナーや研修を行っている。モットーは、「自分が変われば、どんな相手も変わる」。
著書に『部下のやる気を引き出す 上司のちょっとした言い回し』(ダイヤモンド社)など。